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製本から発送まで

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Vol.04

製本から発送まで
最後は製本です。製本はその中で様々な工程があります。発送までの流れを工程順に追いかけてみます。

無線綴じの場合、印刷課から引き受けた印刷物を、ページ順に並び替える(丁合と言います)わけですが、冊子印刷ドットコムではまず各ページ単位に切り分けます。

※中綴じの場合は最低4ページ繋がっていないと製本できません。

荻田さん断裁担当の荻田です。断裁機では丁合などの加工前に切る「断裁」と最後にきれいに仕上げる「化粧」の作業があります。「断裁」はただトンボで切ればいいというものではなく、後工程の指針、原点と言える加工のスタート地点であり、断裁で100%の仕事をしないと後工程でも品質のいい物は仕上がらないと考えて作業をするようにしています。

ページ毎に切り分けた印刷物は次の工程でページ順に並び替えます。

木村係長丁合担当の木村です。丁合機を使ってページ毎に分けられた印刷物をページ順に並び替える作業を行います。

この工程ではページ順に並び替える前に、全数を汚れや問題がないか目視で検品を行っています。

木村係長印刷汚れや裏うつりなどを検品しています。ほかには「シワ」なども無いか見ていますが、汚れとは違い目立ちにくいので見落とさないよう神経を使います。前工程を信用し過ぎず、慎重に検品をしています。常に目を使う作業なので、集中する所とそうでない所のON・OFFを切り替えるなどの工夫をしています。

非常に重要な工程ですが、もちろん検品だけではなく他にも苦労する点はあるようです。

木村係長コート紙やマットコート紙などは紙が滑るので、丁合機で詰まったり、空通しが多発したりして苦労することも少なくないです。

丁合は製本の様々な工程の中でも重要な作業の一つです。

木村係長重要な作業だけにページ数や部数の多い冊子の丁合作業を乱丁・落丁などのミスをすることなく終えた時の安堵感はやりがいでもあります。

ページの順に並び替えたら次は表紙をとりつけます。この作業を「表紙巻き」や「無線綴じ」と呼びます。

ページ順に並び替えられた本身(ほんみ)を機械に入れると、ノドの部分をのりが入りやすいように少し削り、製本用の糊(ホットメルト)を着けて表紙がついた状態で出てきます。この機械で、見返しの糊や、表紙の筋つけも同時にできます。

冊子印刷ドットコムには無線綴じ機は2台あります。

新しい方の無線綴じ機はデジタル化されており、表紙のサイズや背幅などいくつかの数値を入力すれば自動でセッティングしてくれます。

新しい方の無線綴じ機は3年半前に古い機械と入れ替えで導入されましたが、既に370万カウントを超えています。

こっちの機械だけで年間平均100万冊以上も表紙を巻いている計算です。気の遠くなる数字で、自分1人で達成した数字ではありませんが、私たちに信頼して仕事を任せていただける根拠となる胸を張れる数字だと思っています。

表紙を取り付けた冊子は再び断裁機へ運ばれ、仕上げに三方を化粧断裁します。

荻田さん冊子の化粧では断裁面がきれいかどうかや背文字がある場合は背文字の高さが揃っているかなどに注意して化粧をしています。

断裁機では冊子以外の化粧も行います。

荻田さん名刺のような小さい物は1枚の紙にたくさんつけて(丁付と言います)印刷するのですが、こういった丁付の多い小さいサイズの化粧は苦労します。ほかには枠があり天地左右のアキを同じに揃えるのも結構大変です。色々苦労はありますが、お客様に喜んでもらえればやりがいはあります。

断裁は作業の苦労もありますが、危険な作業でもあります。

荻田さん危険な刃物を扱うので安全には気をつけています。特に切れ味の悪くなった刃を交換するときは細心の注意を払っています。

少し無線綴じ以外の作業も見てみましょう。

菊谷さん折り機担当の菊谷です。

冊子印刷ドットコムでも2つ折りのパンフレットなど折り機を使う仕事の受注もたくさんあります。
折り機を使う仕事でももちろん検品は重要な要素です。

菊谷さん製本は次工程がなく、次は直接お客様の手元に行く部署なので、検品には注意をしています。

折り機では折り以外にも様々な加工ができます。

菊谷さん2つ折りや3つ折り、4つ折りなどの折り加工のほかに切り取りミシンや筋入れなどもできます。

マルチな活躍をしてくれる機械です。

菊谷さん紙の種類や厚さ、紙質、紙グセによって作業効率が変わるので苦労する点もあります。それらもお客様からのお礼の手紙をいただいた時は励みになっています。

仕上がった商品を発送するのも製本課の仕事です。
普段はパートさんを中心に包装、梱包作業をしてもらっています。

小林課長製本課責任者の小林です。発送の仕事の中の包装、梱包はお客様が一番最初に商品を見るところになります。包装が汚ければ、その商品の印象も悪くなるので、お客様が包みを開けるのが楽しみになるような丁寧な包装、梱包を心掛けています。

冊子印刷ドットコムでは分納や区分けなどにも対応しています。

小林課長商品を発送する際、分納がある場合は数量の間違いや、送り先の間違いがないようにかなり気を使います。商品を箱詰めするときは角が傷つかないようにすることと、閉じた時に上に他の箱を乗せても潰れないように段ボールを切ったり、詰め物をしたり工夫をしています。

箱をふたしてしまうと、もう次はお客様です。

小林課長冊子印刷ドットコムの仕事で全国へ発送作業をするようになって、やはり発送作業はお客様が一番に目に触れる工程だということを学びました。これからもお客様に喜んでもらえるような包装、梱包をしていきたいです。

このように製本には様々な工程があります。
製本は最後の工程なので品質的には最後の砦となり、納期的には最後にひと頑張りしてもらうことが多い部署です。
そして様々な工程があるため、最も人数の多い部署でもあります。
今回それぞれの工程で担当として仕事を紹介してもらいましたが、彼らは全ての機械を扱うことができます。
様々な機械を使いこなし、冊子印刷ドットコムの仕事も確実に納期までに仕上げてくれる彼らに、目標を聞いてみました。

小林課長クレームを出さないことです。

木村係長丁合ミスや印刷汚れの見落としなどによるクレームゼロを維持すること。

荻田さんクレーム、不適合ゼロ。

菊谷さんデジタル化が進んでいますが、紙媒体には紙媒体の良さがあることを知りました。この仕事を通じてお客様にもそれを知ってもらいたいです。作業効率とスキルもUPもしていきたいです。

小林課長これからも春日(冊子印刷ドットコム)に仕事を依頼して良かったと思ってもらえるよう製本課一同丁寧な物づくりを心掛けたいと思います。

梱包をして封をしたら、後は宅急便のドライバーさんがお客様のもとまで届けてくれます。お客様にとって「発注して良かった」「楽になった」と思っていただけたら私たちの仕事はようやく終了です。


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