本文に対応している用紙にはいくつも種類があります。
本文紙を選ぶときにはそれぞれの特徴をある程度把握しておくと、より納得のいく仕上がりの冊子を作ることができます。
一方で、本分子の選び方を間違ってしまうと、紙ガリに納得できなくなることもりますので、ご注意ください。
コート紙は、表面に艶のある紙です。
触ってみると、ペタペタとした感触があり、とても色鮮やかな印象になります。
チラシやパンフレットなどのように、写真が多く使用されているものの印刷に適しています。
マット紙は、コート紙とは逆で、光沢が出ないようにつや消し効果の施されている紙です。
表面は少しだけザラザラとした感触です。
艶がないので、くすんで見えるのでとても落ち着いた雰囲気になります。
文字の多いものは、艶のある紙を使用すると文字が読みにくくなります。
そのため、文字の多いものを印刷する時には、マット紙を選ぶと読みやすくなります。
上質紙はマット紙よりもザラついている質感です。
表面に加工をしていないですので鉛筆や色鉛筆で自由に書き込みができます。
コピー用紙などに使用されており、とても薄いものもあれば分厚いものもあります。
この他にも用紙は様々ありますが、どのような仕上がりにしたいのかによって選ぶことができます。
用紙 | 特徴 | 厚さ |
---|---|---|
上質紙 | 最も多く使用されている印刷用紙です。化学パルプの配合率が100%で白色度80%以上です。 | 55K、70K、90K |
再生上質紙 | 再生紙を使用した印刷用紙で一般的な再生上質紙です。グリーン購入法適合品を使用しています。 | 55K、70K、90K |
書籍用紙 | 色付の色上質よりも淡いナチュラルなクリーム色で目に優しい用紙です。カラー見本はこちら | 55K、70K |
色上質紙 | 上質紙に古紙パルプ・着色剤を配合した色紙。さまざまな色があります。カラー見本はこちら | 薄口、中厚口、厚口 |
上質紙に古紙パルプ・着色剤を配合した色紙。さまざまな色があります。
浅黄 |
さくら |
サーモン |
若草 |
クリーム |
空 |
桃 |
銀鼠 |
もえぎ |
やまぶき |
アイボリー、うすだいだい、白茶、濃クリーム、若竹、うぐいす、水、ブルー、うす水、
藤、コスモス、びわ、オレンジ
色付の色上質よりも淡いナチュラルなクリーム色で目に優しい用紙です。
中性紙で長期保存が可能です。
- 用紙の厚さ
- 55K、70K
淡クリーム |
印刷に用いられる用紙の厚さは一般的に「mm」ではなく「kg」という目安で表されます。
70kgや90kgなどの重さは、印刷用紙を原紙サイズで1,000枚(=1連といいます)積んだときの重さです。この用紙の重さのことを「連量」といいます。連量が重くなるほど、用紙の厚さも厚くなります。