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印刷・製本コラム

頑丈な製本をしたいなら無線綴じ?それとも他に強度の高い製本方法はある?

ミシン

コストを抑えながらもある程度の強度を持つ製本方法として、無線綴じが代表的です。
無線綴じを利用して製本すると、とても見た目の仕上がりもきれいになります。
ただ、他にも製本方法はいくつもありますので、簡単にで良いので確認をしてみてください。

糸かがり綴じ


本を糸で綴じるタイプの古くからある伝統的な上製本です。
糸を使って本を綴じるタイプで、コストはたかくなります。

近年では製本の技術そのものはもちろん、製本用の接着剤が改良されたことによって上製本においても無線綴じなどが使用されることが増えてきましたが、一般的に上製本といえばこちらの綴じ方が採用されます。

糸かがり綴じはページ数の多い製本にも用いることができますし、強度が非常に高く、ページを大きく開いたとしてもページが落ちないのが大きな魅力となっています。
何度も何度も開閉する冊子や、ページを大きく開きたい冊子において最適な製本方法となっています。

ほかの製本方法に比べて、製本工程がとても多いですし、日数もかかりますが、記念として制作した冊子や、思い出の詰まっている情報をまとめたいときにはおすすめです。
アルバムや写真集、絵本などに最適です。


針金綴じ


針金綴じは、無線綴じなどの製本工程に、さらに針金をプラスする方法です。
無線綴じでも強度はある程度ありますが、この強度をさらに高めるために、用いられます。
強度を高められるうえに、コストが大幅にアップしないのでコストをおさえつつ強度の高い製本を行いたい方に最適です。

針金で補強しますので、バラバラになりにくいです。
背表紙の内側部分を針金で綴るため、製本強度はもちろん高く、ページがバラバラと抜け落ちてしまうこともありません。

紙質、紙の厚み、オエージ数といった様々なものにしっかりと対応してくれます。
上質系、コート系、薄手の紙はもちろん厚手の紙、ページ数は最大で400ページまで製本できます。
コート系や厚手の紙質、ページ数の多いものに最適です。


無線綴じ


無線綴じはコート紙ではない薄い紙を製本するときに適した方法です。
厚手の髪質であれば糸とじ、針金綴じが最適ですが、薄い紙には無線綴じが適しています。
無線綴じは、丁合した本文の背面部分に切り込みを入れてから、製本用接着剤を使用して綴じていきます。
見返しを貼り込んでから背表紙を使用してくるむようにして、断裁していきます。
料金がかなり抑えられますし、同時に制作期間が短いにも関わらず、一定の強度がありますので、人気です。

少ないページ数や大量ページの場合にはページが途中で落ちてしまうことがありますので、40ページから200ページほどの冊子がおすすめです。

このように普段使用している冊子にはいくつもの種類の綴じ方があるのですが、用途によって使い分けがされています。
中でもあらゆる冊子に対応していること、強度も高くコストを抑えられるとして無線綴じはとても人気があります。
大量部数の製本が必要になる教育施設で使用される教科書、文庫本にはこの無線綴じが用いられます。
上製本と比較をして製造コストをおさえられますし、軽量化されますので持ち運びがとてもしやすいです。

強度をさらに高めたいと思うのであれば、見返しと呼ばれる紙を使用して表紙を開いたと部分と1ページ目とをつなぐようにして貼り付けていきます。
この見返しを浸かることで、表紙の強度が大幅にアップして、折れ曲がってしまうのを防げます。

また、カバーをつけて帯を巻けば本の見た目そのものもとても豪華になりますし、まるで市販されている本のようになります。

無線綴じ以外にも平綴じ、中とじなどの方法があります。
半分に折った紙の折り部分に対してホッチキスを使用して留める方法を中綴と言いますが、こちらの場合にはページ数の少ないものに使用されます。

ノート

ノート、楽譜など本を開いたままの状態で使用することの多いものに最適です。
紙を束ねた部分を針金で綴るのが平綴じです。

これらのどの製本方法においても、PURという特殊なのりを使用することで、より高い強度の冊子を製本できます。


製本方法は様々ありますが、どの製本方法が良いのかというのはページ数、見た目の仕上がり、といったものが大きく関係してきます。
もしも少部数で、ページ数も少ないのであればある程度のコストをかけてでも上製本を選ぶというのも良いでしょう。

しかし、部数も多く、ページ数も多い冊子を上製本で製本すると非常にコストがかかってしまいますので、もう少しコストを抑えられる製本方法を選択した方が良いと思います。
コストを抑えて、納期もできるだけ短く、なおかつ見た目もきれいな仕上がりにしたいと思われるのであれば無線綴じをおすすめします。

無線綴じであれば、カバーをつけたり、見た目が本としてしっかりと仕上がりますので、高級感も出てくれるので長期的に保管したい、本棚に並べたいというときにはぴったりですよ。

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