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スタッフ日記

冊子印刷.comが高品質低価格を実現できる3つのポイント

たまには真面目にうちの会社について書いてみます。

テーマは「何故、当社が高品質で業界最安値を実現できるか」です。


 1.2交替制で製造原価の削減
去年の夏、会社から「冊子専門の印刷通販をやる」との指示がありました。
営業が日々とってくる仕事だけで現場のキャパはすぐいっぱいになります。もちろん閑散期など多少余力はありますが、そんな都合よく仕事が取れると思えません。
そこでまっさきに課題となったのが製造キャパを増やすこと・・・機械の増設、設備更新、工場の拡張・・・どれだけの費用がかかるか、その費用に見合うだけの仕事量が確保できるのか?あっという間に行き詰りました。
そこで会社からの指示事項第2弾「夜勤の導入で2交替制を実現する」。最初は従業員から不満の声が。
しかし「夜勤は専属の要員を採用し、日勤の12時間後(20時30分)スタートで8時間勤務(休憩1時間)。最初は印刷だけでスタートする」と方針が決まり、そこからは一気でした。
1ヶ月の日勤での研修を終え、2月中旬から夜勤のスタート。
ここまでかかっている経費は夜勤の人たちの人件費(現在3名)+電気代のみ。
元々印刷は3人だったので既に印刷の製造キャパは倍に。
たった3人分の人件費で倍の仕事量が日々片付いていきます。このことが一気に製造原価を圧縮しました。
また、納期が集中しても長時間の残業はなくなり、疲れなどによるミスもしなくなり品質の向上にも効果を生んでいます。



 2.購買の改善で仕入コストの削減
印刷業の場合、原材料のほぼ9割は紙です。いかに紙を安く買うかが工賃以外の製造原価を抑える重要な役割を担っています。
印刷業界ではここ数年、安い輸入紙を使用する印刷会社が増えてきました。最近はかなり安定しているようですが、輸入紙の中にはまだまだ品質的に問題があるケースを見聞きします。
当社では品質面を考慮してまだ輸入紙の使用は控えています(まだ安くなる可能性を残しているわけです)。
ただ、だからと言って安い紙を使っている印刷会社に負けるわけにはいきません。そこで着手したのが、購買力の強化です。
従来、工場長が紙の発注(外注発注なども含む購買全体)を一人で担当していました。もちろん一人でも常に紙や原料の流通に気を配り、機を見て価格交渉はしてきましたが、一人で色々とやっていると限界があります。
そこで、2交替制と同時期に購買部署(当社では工務課といいます)の人員を増員。1人だった部署が一気に3人になりました。
紙の発注は日々の業務ですが、まとめ買いや合わせ買い、追加買い、先行買いなど裏技を駆使すれば、ちょっとの紙発注でもかなり安く買うことができます。
発注窓口は1本化していますが、3人が連携をとることで漏れやミスによる無駄な紙発注がなくなりました。



 3.作業改善・効率化で品質と生産力のUP
49年も印刷業をやっていると自社のスタイルが確立しているものです。しかし、当社では日々業務改善を意識し、品質改善はもとより作業効率の改善まで取組の課題としています。
当社が取得しているISO9001:品質マネジメントシステムは、業務改善に重点を置いたシステムになっています。
当たり前のことですが、製造業にとって高品質は追い求めるものではなく、提供するものです。出来て当たり前。
もちろんミスやクレームが全くないとは言いませんが、ミスやクレームの発生はお客様を失い、やり直しの無駄な作業時間を浪費し、紙や外注の仕入コストが再発生するという絶対発生させてはいけないという意識が全従業員に根付いています。
この意識のおかげで様々な業務改善が図られてきました。
機械のメンテナンス管理、機械の配置、検品のルール化、様式(作業指示書など)の見直し、作業の指示伝達方法の見直しなど、会社が指示しなくても各部署で自発的に見直し改善が図られることで、作業のムダをなくし仕事を効率化しつつ品質を向上させています。



てな感じです。
まだまだうちの会社は進化すると信じて、日々取り組んでいます。



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