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印刷・製本コラム

印刷製本ってどんな流れで印刷製本が行われるの?

印刷製本というのは、データを印刷会社に送って、そこから冊子などに製本していくのが一般的です。
では、この印刷製本の流れについてご紹介していきます。

本ができるまでの流れは?


本ができるまでというのはいくつかの工程に分かれています。
まずは見積もりが最初に行われます。

どのような本を作ろうと思っているのか、どのような写真の仕上がりにしたいのかということを構想に沿って細かい仕様を決定していきます。
見積もりをしっかりと行うことで、印刷会社からのアドバイスなどを得ることができます。

いまいちどのような仕上がりにしたいか、明確に決まらない場合には実際の製本された品物などを確認した上で検討していくことができます。

サイズや枚数、印刷の方法や入稿の方法などといった細かい部分が決定した段階で、見積もりが提出されるのが一般的です。
もちろんこの段階で細い見積もりの算出ができないような場合には概算見積となることが多いです。

また見積もりの段階と、実際に製本が行われてからの冊数というのは異なる場合もありますが、その場合には、見積もりが再度行われることも多いです。

入稿から編集まで


見積もりの内容について業者と話し合いが終了したら、次は業者に対して原稿を引き渡します。
入稿の方法というのはいくつかあります。

パソコンデータのテキスト原稿、完全データ原稿、手書き原稿、ダイレクト原稿、画像原稿といったものがあります。
テキスト原稿というのは、パソコンなどで作成した文章データをメモリーカードなどにコピーをしたうえで提出します。

完全データ原稿というのは、ワープロソフトなどで作成をしたUSBメモリーなどで提出します。
手書き原稿の場合には文章に書かれた原稿を提出していきます。

ダイレクト原稿は自分でプリントをしたものを提出します。
写真、図版などの原稿ですが、通常であれば写真プリント、もしくはデジカメなどで撮影されたデータで提出をします。

このようにデータを提出すると、印刷業者は編集作業を行います。
この編集作業に関しては業者によって進行スピードは異なりますが、1週間前後で完了することが多いです。


校正


編集作業が終了すると校正を行います。
冊子を作成する場合には最も重要なポイントになります。
編集した内容と、依頼者のイメージ、意見を混ぜ合わせながら校正を繰り返していきます。

校正を繰り返すことによって、より良い仕上がりになるのかどうかが大きく変わってきます。
校正が終了して初めて印刷と製本の工程に入ります。


製本の種類は?


印刷が終了すると製本作業に入ります。
製本作業をするうえで製本の方法はとても重要なポイントになります。

製本方法には上製本、並製本などがあります。
上製本はにはハードカバー、リング製本、テープを使用したものです。

ハードカバーを使用した製本方法は、背表紙部分に糸を通して綴ます。
糸できつく綴じることによって裁断したもの以外に分厚い表紙をつけるというのが一般的になります。

表紙は布、皮などといったものを素材として使用しますが、並製本と比較をすると見た目に高級感があり、とても上質な仕上がりになります。
長期的に保管するうえで効果的です。

リング綴じは紙に穴を空けてワイヤーリング等を使用して綴じます。
360度制限なく開閉することができるので、手で押さえなくても開いたままの状態を維持できます。
メモ帳などにおいて使用されます。

テープ製本は契約書類などのように枚数などが少ないものの、バラバラになってほしくない書類に使用されます。


並製本の種類


並製本において多く用いられるのが中綴じです。
この中綴じ製本というのは自由度が非常に高い冊子を作ることができます。
短編綴じ、空綴じなどで仕上げをすることが可能です。

中綴じ冊子製本の最大の特徴としては、紙を開いた状態のままで重ねて見開きの部分をホッチキス、針金を使用して綴じます。
簡易な製本方法ですので、コスト面において大幅にコストを抑えることができます。

さらにページの根本部分まで大きく開くことができますので、印刷面を目一杯開くレイアウトをしたいという時にはとても適しています。

雑誌やパンフレットなどにおいて、インパクトを与えたい時などに見開きいっぱいに写真や文章を載せる場合におすすめです。

実際の綴じ方としては二つ折りにした表紙、本文とを順番に重ねていきます。
背面に針金、もしくは専用のホチキスで綴じて、はみ出ている部分を裁断してきれいに整えていきます。
この裁断の際には、本文の文字、写真が切れることがないように、文字、写真を配置する場合には、ページのどの部分に写真や文字がくるようにするのかを確認しておくのが重要になります。
中綴じ製本の場合には、針金を使用しますので綴じる時には最大で40ページ程度までが限度になります。
これ以上のページ数になると、仕上がりの見た目、冊子の開きやすさが不自然になってしまいますので注意が必要です。
比較的枚数の少ないパンフレット、企画書、小冊子に対して使用するのがおすすめです。

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