展示会で配る冊子は何を載せる?|会社案内との違いを考える

展示会に出展する際、「とりあえず普段使っている会社案内を持っていけばいいか」と考える担当者は少なくありません。確かに会社案内も立派な印刷物ですが、展示会という場での使われ方を考えると、それが最適かどうかは別の話です。
展示会で配る冊子と会社案内は、目的が違います。目的が違えば、載せるべき内容も変わってきます。
展示会で冊子が「使われる瞬間」を考える
まず、展示会ブースで冊子がどんな場面で使われるかをイメージしてみてください。
来場者はいくつものブースを巡り、気になったところで立ち止まります。担当者と少し話をして、「じゃあ資料をもらっていこう」となって、冊子を受け取ります。その後、別のブースも回って、会場を出る頃には手に複数社の資料が重なっています。
帰宅後、あるいは翌日の会社で、その資料をパラパラとめくる。この瞬間に「あのブースの会社、何をやっているんだっけ」という記憶を呼び起こして、興味を持ってもらえるかどうか。それが、展示会の冊子の本当の役割です。
会社案内との大きな違い
会社案内は、「会社全体を知ってもらう」ことを目的にした冊子です。創業の経緯、事業領域の概要、拠点情報、グループ会社の紹介など、幅広い情報が詰まっています。
展示会では、来場者はすでにある程度テーマを持って来ています。「この課題を解決したい」「こういった製品を探している」という具体的な関心を持った人が集まる場所です。そこで「うちの会社はこんな会社で、こんな歴史があって……」という全体説明から始まる冊子は、少し方向性がずれることがあります。
展示会の冊子に必要なのは、「この展示会のテーマに関連した、うちの会社の強みや提案」です。来場者が「自分の課題に関係がある」と感じられる内容を、最初のページから見せることが大切です。
最初の見開きで「何の会社か」を伝える
展示会の冊子は、最初の見開きページで勝負が決まると言っても過言ではありません。
「この冊子、自分に関係あるかな?」という判断を、来場者はものの数秒でします。最初のページに会社のロゴと理念だけが大きく書いてあっても、自分との接点が見えなければ閉じられてしまいます。
最初の見開きには、「何ができるか」「誰の、どんな課題に対応しているか」が一目で分かる情報を入れるのがおすすめです。キャッチコピー的な一文と、具体的な事例や対応分野の一覧があると、来場者が「自分に関係あるかも」と感じやすくなります。
「課題→解決策」という流れで構成する
展示会の冊子の構成として有効なのが、来場者の「課題」から始める流れです。
「こんなことで困っていませんか?」という問いかけから入り、「それに対して、こういうアプローチで解決できます」という流れを作ります。最後に、実績や導入事例を加えることで、「本当にできるのか」という信頼感を補います。
これは会社案内とは逆の構成です。会社案内は「私たちはこういう会社です」という自己紹介から始まりますが、展示会の冊子は「あなたの課題はこれですか」という問いかけから始める方が、来場者の関心を引きやすいのです。
持ち帰りやすいサイズと薄さ
展示会の冊子は、内容だけでなく物理的な使いやすさも考える必要があります。
会場では、複数社から資料をもらうことになります。重くてかさばる冊子は、最終的に「重いから置いていこう」と判断される可能性があります。A5サイズや、薄めの冊子は、持ち帰ってもらいやすいという点で有利です。
ページ数は少なめに絞る方が、展示会向きです。詳しい情報は別途提案書や詳細資料で渡すという前提で、展示会の冊子はシンプルに、インパクトを優先した構成にすることをおすすめします。

QRコードで詳細につなぐ
展示会の冊子に詳細な情報をすべて詰め込もうとすると、ページ数が増えて重くなります。
そこで有効なのが、QRコードの活用です。「詳細はこちら」「事例集はこちら」というQRコードをページの要所に入れることで、冊子そのものは薄くシンプルに保ちながら、興味を持った人には深い情報へのアクセスを提供できます。
展示会後にフォローアップする際も、「QRコードから詳細ページを見ていただけますか」という声掛けができ、営業活動とも連動させやすくなります。
冊子印刷ドットコムでは、展示会向けの冊子印刷に対応しています。「どのくらいの部数を持っていけばいいか」「サイズや製本の相談がしたい」という段階からでも、ご相談いただけます。
展示会パンフレットの構成ポイント|要点まとめ
展示会で配る冊子と会社案内は、目的が異なります。会社案内は「会社全体を知ってもらう」もの、展示会の冊子は「来場者の課題に関連した提案を伝える」ものです。
最初の見開きページで「何ができるか」「誰のどんな課題に対応しているか」を一目で伝えることが、来場者に読んでもらえる冊子の基本です。
構成は「課題→解決策→実績」という流れが展示会向きです。「私たちはこういう会社です」という自己紹介から始める会社案内とは逆の流れです。
サイズは持ち帰りやすいA5程度を、ページ数は少なめに絞り、詳細情報はQRコードでウェブに誘導する構成が、展示会という場に合っています。
















