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印刷・製本コラム

写真や図で伝わるマニュアルを作るには|分かりやすい冊子にする工夫

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「このマニュアル、文字ばかりで読む気がしない」という声を聞いたことはありませんか。逆に、写真や図が多くて「見ただけで分かる」マニュアルは、現場でよく使われるものです。

手順を文章だけで伝えるのには限界があります。「左に回してから、手前に引いてください」という説明より、実際の写真1枚の方が、一瞬で伝わることがあります。今回は、写真や図を使ってマニュアルを分かりやすくするための工夫を紹介します。

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文章より写真が速い場面がある


マニュアルで写真や図が特に力を発揮するのは、「形や位置が重要な手順」の説明です。

機械の操作、食品の盛り付け方、書類のファイリング方法。こういった内容は、文章で説明しようとするとどうしても曖昧になります。「どのくらい」「どの向きに」という感覚は、写真を見せた方がずっと早く伝わります。

一方、「なぜそうするのか」という理由や、「状況に応じて判断する」という場面は、文章や図解の方が向いています。写真で伝えやすいものと、文章で補う必要があるものを、作りながら区別して考えることが大切です。

写真を撮る時に意識すること


マニュアル用の写真は、日常のスナップ写真とは少し異なる撮り方が向いています。

まず、「何を見せたいか」を決めてから撮影します。全体の状況が分かる写真と、ポイントを拡大した写真を組み合わせることで、見る人の理解が深まります。「全体ではこういう状態で、ここを操作します」という流れで写真を並べると、手順として読みやすくなります。

背景に余計なものが写り込まないように注意することも重要です。乱雑な作業台や関係のないものが映っていると、見る人の目がそちらに引っ張られます。マニュアル用に撮影する時は、必要なものだけを画面に入れるよう意識します。

印刷することを意識して、解像度の高い写真を使います。スマートフォンで撮影した写真でも、元の高画質データを使えば問題ありません。LINEやメールで送り合う過程で圧縮されたものは、印刷すると粗くなることがあるため注意が必要です。

図解はシンプルほど伝わる


フローチャートや手順図は、情報量が多いほど見づらくなります。

シンプルな図解の鉄則は「1つの図に1つのメッセージ」です。あれもこれも1枚の図に詰め込もうとすると、何を伝えたいのかが見えにくくなります。

フローチャートで手順を示す場合は、1ページに収まる量に絞ることをおすすめします。ステップが多い場合は、大まかな流れを示すフロー図と、各ステップの詳細ページを分けて作ることで、全体像と詳細の両方を伝えやすくなります。

矢印の方向は一方向に統一する、文字は大きめにする、見出しとボックスのデザインを揃えるなど、視覚的な統一感も読みやすさに影響します。凝ったデザインより、シンプルで一貫したデザインの方が伝わりやすいものです。

写真と文章を組み合わせるレイアウト


写真や図解を入れる場合、レイアウトのパターンを決めておくと、全体に統一感が生まれます。

手順書でよく使われるのは、「左に写真、右に説明文」または「上に写真、下に説明文」というパターンです。このパターンを全ページで統一することで、見る人が「どこを見れば何が分かるか」を直感的に把握しやすくなります。

複数の写真を並べる場合は、大きさを揃えることを意識します。サイズがバラバラだと、視線が定まらず、どれを見ればいいか分かりにくくなります。

写真には必ずキャプション(説明文)を付けます。「どのボタンを押す写真なのか」「何の状態を表しているのか」が、文字で補足されていることで、写真だけでは伝わりにくい部分をカバーできます。

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モノクロ印刷でも工夫できる


コストの都合でモノクロ印刷にする場合でも、写真や図解を活用することはできます。

モノクロで使う写真は、コントラストが明確なものを選びます。明暗の差が少ない写真は、モノクロ印刷にすると全体がぼんやりした印象になります。

色の違いで情報を伝えている図解は、モノクロにすると区別がつかなくなることがあります。「赤いボタンを押してください」という説明が、モノクロの図では色が分からなくなるようなケースです。こういった場合は、「右上のボタン」のように色以外の情報で示す工夫が必要です。

白黒でも、図の線を太くしたり、重要な部分を枠で囲んだりすることで、視覚的なメリハリを付けることができます。

冊子印刷ドットコムでは、業務マニュアルの印刷について、カラー・モノクロのどちらにも対応しています。「写真を多く使いたいが、印刷の品質が心配」という場合も、入稿前にご相談いただければ、対応できる範囲でお伝えできます。

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分かりやすいマニュアルを作るポイント|要点まとめ



写真や図解が力を発揮するのは、「形や位置が重要な手順」の説明です。文章で説明するより、写真1枚の方が速く正確に伝わる場面があります。

マニュアル用写真は、「全体」と「ポイントの拡大」を組み合わせ、背景を整理し、高解像度のデータを使うことが基本です。

図解はシンプルほど伝わります。1つの図に1つのメッセージ、フローは1ページに収まる量に絞ることで、見やすい図解になります。

写真と文章のレイアウトパターンを全ページで統一し、写真にはキャプションを付けることで、全体の読みやすさが上がります。

モノクロ印刷でも、コントラストの明確な写真を選ぶ・色以外の情報で図解を補うという工夫で、伝わるマニュアルを作ることができます。

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