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創立○周年なのに資料が残っていない|記念誌づくりは情報集めから始まる

202608 6-1

「創立30周年の記念誌を作りたい」という相談が持ち込まれる時、よくある状況があります。歴代の代表や役員の名前を確認しようとしたら記録が残っていない、設立当初の写真を探しても見つからない、そもそも創立年がいつかに諸説ある。

記念誌の制作は、デザインや印刷の前に、情報を集める作業から始まります。今回は、記念誌制作の準備段階で押さえるべきポイントを整理します。

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情報収集が記念誌の質を決める


記念誌の出来栄えは、デザインや印刷の品質より、収集できた情報の質と量によって決まる部分が大きいものです。

豊富な写真があれば、各時代の活動や変遷を視覚的に伝えられます。歴代の代表や役員の記録が揃っていれば、組織の歴史と人の関わりを正確に記録できます。設立の経緯や重要な出来事の記録があれば、組織が何を積み重ねてきたかを伝えられます。

逆に、情報が不足している状態でデザインや印刷を先に進めようとすると、後から「やはりこの時代の記録が欲しかった」という状況になり、大幅な作り直しが発生します。情報収集に十分な時間をかけることが、結果的に制作全体のスケジュールを守ることにつながります。

どこに情報があるかを探す


組織の歴史に関する情報は、意外な場所に残っていることがあります。

現在の役員や古参の会員・社員が、個人的に資料や写真を保管しているケースがあります。「当時の写真を持っているかもしれない」という方に声をかけてみることで、公式な保管場所では見つからない資料が出てくることがあります。

過去の刊行物も重要な情報源です。会報誌、事業報告書、総会資料、社内報。こうした定期刊行物が過去に発行されていた場合、そこに沿革や活動記録が記載されていることがあります。

自治体の図書館や地域の公的機関に、地域で活動する団体の記録が保管されていることもあります。地元紙や業界紙に、設立当時の記事が掲載されていた可能性もあります。

情報収集のスケジュールを組む


記念誌の制作スケジュールを組む際、情報収集の期間を十分に確保することが重要です。

情報収集には、思っていた以上の時間がかかることがあります。会員・OB・関係者への連絡と返答待ち、古い資料の発掘と整理、写真のスキャンとデータ化。これらを順番に進めると、想定以上の時間が必要になります。

記念日の半年から1年前には情報収集を始めることが理想です。記念日が近づいてから動き出すと、情報が揃わないまま制作を進めるか、記念日に間に合わないかという状況になります。

収集した情報の整理と確認


集まった情報を、そのまま記念誌に使えるわけではありません。整理と確認の作業が必要です。

年表を作成することが、情報整理の基本です。収集した情報から、設立年・主要な出来事・歴代の役員・活動の変遷を年表にまとめることで、記念誌全体の骨格が見えてきます。

情報の裏付けを取ることも重要です。「確か○年に設立されたはずだ」という記憶ベースの情報は、複数の資料で確認するか、当時を知る関係者に確認してもらうことで信頼性が上がります。記念誌に掲載する情報は、できる限り複数の情報源で裏付けを取ることが、後からの訂正を防ぐことにつながります。

写真は整理しながら使用許可を確認します。個人が写っている写真は、掲載前に本人または遺族への確認が必要な場合があります。特に古い写真は、関係者への確認に時間がかかることがあるため、早めに取り組むことが重要です。

情報が不足している時の対処


情報収集を進めても、どうしても記録が残っていない時代や、確認が取れない情報があることがあります。

不足している情報については、「記録が確認できない」と正直に記録することも選択肢のひとつです。憶測で情報を補って掲載すると、後から誤りが指摘される可能性があります。

ヒアリングで補う方法もあります。当時を知る関係者に話を聞き、その内容をコラムや座談会の形式で記念誌に収録する方法です。公式な記録とは別に、関係者の証言として掲載することで、記録が不足している時代の様子を伝えられます。

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記念誌制作の準備ポイント|要点まとめ


記念誌制作は、デザインや印刷の前に情報収集から始まります。収集できた情報の質と量が、記念誌の出来栄えを大きく左右します。

情報は、個人保管の写真や資料、過去の刊行物、自治体・公的機関の記録、地元紙・業界紙の記事など、多様な場所に残っている可能性があります。公式な保管場所だけでなく、幅広く探すことが重要です。

情報収集は、記念日の半年から1年前には始めることが理想です。収集・整理・確認の工程には予想以上の時間がかかります。

収集した情報は年表にまとめて整理し、複数の情報源での裏付けを取ることで、記念誌に掲載する情報の信頼性を高められます。情報が不足している部分は、正直に記録するか、関係者のヒアリングで補う方法があります。

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