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印刷・製本コラム

入稿の進め方と注意点|差し戻しを防ぐ実務ポイント

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「入稿したつもりだったのに、データが届いていないと言われた」「差し戻しになってしまい、納期がずれた」。入稿に関するトラブルは、手順を知っているかどうかで大きく変わります。

入稿とは、印刷用のデータを印刷会社に提出する作業のことです。シンプルに聞こえますが、データの形式・送り方・タイミングなど、押さえるべきポイントがあります。これらを事前に理解しておくことで、差し戻しや遅延のリスクを大幅に減らすことができます。

今回は、入稿の流れと各ステップでの注意点を実務目線で整理します。初めて入稿する方でも、手順通りに進めれば迷わないよう解説します。

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入稿の全体的な流れ



入稿から印刷完了までの流れを最初に把握しておくことで、各ステップで何をすべきかが見えてきます。

流れは大きく5つのステップです。データの準備→入稿ガイドラインの確認→データの送付→印刷会社によるデータチェック→校正確認(校正がある場合)→印刷・製本・納品、という順で進みます。

多くの場合、データを送った後すぐに印刷が始まるわけではありません。印刷会社側でデータの内容を確認し、問題があれば連絡が来ます。問題がなければ印刷に進みます。校正がある場合は、印刷前に確認用のPDFが送られてきます。

この流れを理解しておくことで、「入稿したのにいつ印刷が始まるのか」という疑問や、「校正の返答に時間がかかってしまった」という遅延を防ぎやすくなります。

入稿前に入稿ガイドラインを確認する



入稿する前に必ず行うべきことが、印刷会社の入稿ガイドラインの確認です。ガイドラインを読まずに入稿すると、差し戻しの原因になります。

ガイドラインに記載されている主な内容は、受け付けているファイル形式、解像度の基準、塗り足しの有無と寸法、カラーモードの指定、ページ数の制約、ファイルサイズの上限、入稿方法(アップロード・メール添付・データ便など)です。

印刷会社によって細かい指定が異なります。「前回と同じ形式で大丈夫だろう」と思っていても、別の印刷会社では異なる指定がある場合があります。新しい印刷会社を使う時は、必ずガイドラインを確認し直すことが基本です。

冊子印刷ドットコムでは、ウェブサイト上に入稿ガイドラインを公開しています。入稿前に一度ご確認ください。ガイドラインを読んでも分からない点があれば、入稿前に問い合わせることをおすすめします。

データを送る前の最終確認



ガイドラインを確認したら、データを送る前にもう一度内容を確認します。この最終確認が、差し戻しを防ぐ最大の手段です。

確認すべき主なポイントは6点です。ファイル形式がPDFになっているか、書き出し設定が「印刷品質」または「高品質」になっているか、ページ数と順番が正しいか、塗り足しが設定されているか(背景色・画像がある場合)、フォントが埋め込まれているかまたはアウトライン化されているか、誤字脱字・固有名詞・数字に間違いがないかです。

内容の確認は別の人に依頼するのが理想です。自分で作成したデータは、内容を把握しているため見落としが生じやすいものです。時間が許せば、担当者以外の人に確認を依頼してください。

プリンターで実際に印刷して確認することも有効です。画面上では問題なく見えても、紙に出力すると文字の小ささや画像の粗さに気づくことがあります。印刷会社に送る前に、一度手元で印刷して確認するひと手間が、入稿後のトラブルを防ぎます。

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データの送り方と注意点



データを送る方法は、印刷会社によって異なります。主な方法と、それぞれの注意点を整理します。

オンラインアップロードは、印刷会社のウェブサイトにデータをアップロードする方法です。注文と同時に入稿できる仕組みになっていることが多く、操作が分かれば最もスムーズな方法です。ファイルサイズの上限がある場合があるため、事前に確認しておきます。

メール添付は、データをメールに添付して送る方法です。ファイルサイズが大きいと送れないことがあるため、PDFのサイズを圧縮するか、後述のデータ便を使います。メールで送る場合は、件名に案件名と入稿の旨を記載すると、印刷会社側が管理しやすくなります。「○○冊子 入稿データ送付」のような件名が分かりやすいものです。

データ便(ファイル転送サービス)は、大容量のデータを送る際に使う方法です。ギガファイル便やfirestorageなど、無料で使えるサービスがあります。データ便のURLをメールで送る形になるため、URLの有効期限と受け取り確認の連絡を合わせて行うことをおすすめします。

どの方法でも、送った後に「データを送付しました。確認をお願いします」という連絡を入れることが重要です。データが届いているかどうかの確認は、自分から確認するのが基本です。

分割入稿する場合の進め方


表紙と本文を別々に送る、データが揃ったページから順次送るなど、分割して入稿する場合は事前に印刷会社へ伝えておくことが重要です。

「本文データは本日送付します。表紙データは明日送付予定です」と事前に伝えることで、印刷会社側がデータの受け取り状況を管理しやすくなります。何も言わずに一部だけ送ると、入稿完了と誤解されて印刷が進んでしまうリスクがあります。

分割入稿の場合でも、最後のデータを送った後に「これで入稿データはすべて揃いました」という確認の連絡を入れます。この一言があることで、印刷会社側が入稿完了を確実に認識できます。

差し戻しになった場合の対処


差し戻し連絡が届いた場合、慌てずに対処します。差し戻しの多くは、確認と修正を適切に行えば解決できます。

まず差し戻しの理由を正確に把握します。「解像度が不足している画像があります」「塗り足しが設定されていません」など、具体的な指摘内容を確認してください。理由が分からない場合は、質問して明確にしてから修正します。

修正後は、変更した箇所を明記して再入稿します。「3ページの画像を高解像度に差し替えました」「塗り足し3mmを追加しました」のように、何を修正したかを伝えることで、印刷会社側の再確認がスムーズになります。

差し戻しは納期に影響します。差し戻し連絡を受けた後は、できるだけ早く修正・再入稿することが重要です。「いつまでに再入稿できるか」を印刷会社に伝えておくことで、納期の調整がしやすくなります。

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入稿の進め方|要点まとめ



入稿とは、印刷用データを印刷会社に提出する作業のことで、データの準備から入稿・チェック・校正確認・印刷という流れで進みます。

入稿前には印刷会社の入稿ガイドラインを必ず確認します。ファイル形式・解像度・塗り足し・カラーモードなど、会社によって指定が異なるため、新しい印刷会社を使う際は毎回確認することが基本です。

データを送る前の最終確認では、ファイル形式・書き出し設定・ページ順・塗り足し・フォント埋め込み・内容の正確さの6点を確認します。別の人による確認や、プリンターでの事前印刷が見落とし防止に有効です。

データの送り方は、オンラインアップロード・メール添付・データ便の3種類が主な方法です。どの方法でも、送付後に「確認をお願いします」という連絡を入れることが重要です。

分割入稿の場合は、分割する旨を事前に伝え、すべてのデータが揃った時点で「入稿完了」の連絡を入れます。

差し戻しが発生した場合は、理由を正確に把握してから修正し、修正箇所を明記して速やかに再入稿します。再入稿の見込み時期を印刷会社に伝えることで、納期の調整がスムーズになります。

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