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印刷・製本コラム

冊子印刷の相談で「実は一番大事」だと思っていること|紙・製本・ページ数より先に確認しているポイント

202602 6-1

お問い合わせをいただくと、多くの方が「何ページで、どの紙で、いくらですか」という質問から始められます。もちろん、それらも大切な要素です。しかし長年この仕事をしてきて、最初に確認することで気づいたことがあります。

紙の種類や製本方法は、実は後から調整できることが多いのです。でも、ある一点を最初に間違えると、どんなに良い仕様で作っても「失敗した」と感じる冊子になってしまいます。今回は、私たちが相談を受ける時に、仕様の話より先に確認している「実は一番大事なこと」をお伝えします。専門家の目線で気づいた確認事項を知っていただくことで、冊子づくりの成功率が上がるはずです。

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「誰に渡すか」が最優先の理由


なぜ仕様より先に、渡す相手を確認するのでしょうか。

相手によって、求められる品質が全く変わるからです。社内資料として使うのか、取引先に配るのか、一般消費者に渡すのか。同じページ数、同じ内容でも、渡す相手が違えば、選ぶべき仕様が変わります。

例えば社内の研修資料なら、実用性重視です。開きやすさ、書き込みやすさ、コストパフォーマンス。見栄えより機能性を優先します。一方、取引先に渡す会社案内なら、第一印象が重要です。表紙の質感、用紙の厚み、製本の丁寧さ。信頼感を伝える仕様を選びます。

以前、「できるだけ良い紙で作りたい」というご相談を受けました。お話を聞くと、社内の業務マニュアルでした。「毎日使うものなので、実は丈夫さの方が大切ではないですか」と提案したところ、「確かにそうですね」と納得していただけました。高級な紙より、実用的な紙を選んだ方が、現場で喜ばれたそうです。

「誰に渡すか」を最初に明確にすることで、無駄なコストをかけず、必要なところに予算を使えます。

「いつ使うか」で納期の本質が見える



納期の相談で、なぜ「いつ使うか」を聞くのでしょうか。

「いつまでに欲しいか」ではなく、「いつ使うか」が重要だからです。3月20日に納品希望と言われても、実際に使うのが4月10日なら、3月25日納品でも間に合います。逆に、3月25日に配布する予定なら、20日納品では準備時間が足りません。

使う場面を具体的にイメージすることも大切です。展示会で配布するなら、前日には会場に届いている必要があります。社内会議で使うなら、事前に参加者が目を通す時間を考慮します。卒業式で渡すなら、当日の朝には準備完了していなければなりません。

「とにかく早く」というご要望も、よくいただきます。でも、本当に急ぐ必要があるのか、一緒に確認させてください。データ作成に時間をかけた方が、結果的に良い冊子になることもあります。急ぐあまり、誤字脱字が残ったり、レイアウトが崩れたりしては本末転倒です。

ある企業様から「1週間で仕上げてほしい」とご依頼がありました。使用予定日を伺うと、2週間後のイベントでした。「それなら10日で仕上げて、事前に内容を確認する時間を取りませんか」と提案し、余裕を持ったスケジュールで進めました。結果、印刷後にミスが見つかることもなく、安心して配布できたそうです。

「いつ使うか」を教えていただければ、最適なスケジュールを一緒に考えます。

「何のために作るか」が仕様を決める



目的を聞くのは、なぜそんなに重要なのでしょうか。

目的によって、優先すべきポイントが変わるからです。「情報を正確に伝えたい」のか、「ブランドイメージを高めたい」のか、「とにかく多くの人に配りたい」のか。目的が違えば、選ぶべき仕様も変わります。

情報伝達が目的なら、読みやすさが最優先です。文字サイズ、行間、余白の取り方。デザインより、内容がきちんと伝わることを重視します。ブランディングが目的なら、見た目の印象が重要です。紙の質感、色の使い方、全体のトーンを慎重に選びます。

配布効率が目的なら、軽さと薄さが鍵です。1,000部を展示会で配るなら、1冊の重さが10g違うだけで、全体では10kgの差になります。持ち運びやすさ、持ち帰ってもらいやすさを優先した仕様を考えます。

「記念に残るものを作りたい」というご相談を受けた時のことです。詳しく伺うと、創立30周年の社史でした。「それなら、数十年後も色褪せない用紙を選びましょう」と提案し、長期保存に適した上質紙を選びました。目的が分かっていたからこそ、適切な選択ができたのです。

目的を共有することで、私たちも的確な提案ができます。遠慮なく、想いを聞かせてください。

「予算の背景」まで理解したい理由



予算を聞く時、なぜ背景まで確認するのでしょうか。

予算の制約には、必ず理由があるからです。「会社の規定で10万円まで」という制約と、「本当は20万円かけたいけど、今回は10万円で」という制約では、提案の仕方が変わります。

規定による制約なら、その範囲で最善を尽くします。ページ数を調整する、用紙のグレードを見直す、製本方法を変える。10万円でできる最高の冊子を一緒に考えます。

一方、「本当はもっと」という場合、優先順位を整理します。「表紙だけ良い紙にして、本文は抑える」「今回は部数を減らして、仕様を上げる」など、何を優先するかを一緒に決めます。

「できるだけ安く」というご要望もあります。でも、安さだけを追求すると、後悔することがあります。「もう少し予算をかければ、こんな選択肢もあります」と正直にお伝えします。押し売りではなく、判断材料を提供したいのです。

ある学校の先生から、「予算が限られている」とご相談を受けました。お話を聞くと、卒業記念誌のための寄付金でした。「限られた予算を最大限活かして、生徒たちの思い出に残る一冊にしましょう」と、一緒にプランを練りました。完成した冊子を見た生徒たちが喜ぶ姿を想像すると、私たちも嬉しくなります。

予算の背景を知ることで、本当に大切にすべきポイントが見えてきます。

「困っていること」を最初に聞く意味



問題点や不安を先に聞くのは、なぜでしょうか。

解決すべき課題が分かれば、的確な提案ができるからです。「前回の冊子で失敗した」「他社で断られた」「何から始めればいいか分からない」。困りごとを教えていただくことが、最良の冊子づくりへの近道です。

前回の失敗を聞けば、同じ轍を踏まずに済みます。「前回は開きにくかった」なら、今回は中綴じを提案します。「前回は文字が小さすぎた」なら、読みやすさを優先したレイアウトにします。

他社で断られた案件にも、理由があります。「納期が短すぎる」「特殊な仕様すぎる」など、技術的な制約があったのかもしれません。でも、工夫次第で実現できることもあります。「納期は無理でも、分納なら可能です」「特殊仕様は難しいですが、代替案があります」と、できる範囲で提案します。

何から始めればいいか分からない方には、ステップを示します。「まず用途を整理しましょう」「次にページ数の目安を決めます」「それから製本方法を選びます」。一つずつ進めることで、不安が解消されます。

「前の印刷会社では、質問しにくかった」というお客様がいらっしゃいました。冊子印刷ドットコムでは、どんな質問も歓迎します。「こんなこと聞いていいのかな」と思うことこそ、教えてください。

困っていることを共有することが、信頼関係の第一歩です。


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仕様の前に「想い」を聞かせてください



技術的な話より、なぜ想いを大切にするのでしょうか。

冊子には、必ず作る理由があるからです。「会社を知ってもらいたい」「生徒たちに思い出を残したい」「お世話になった人に感謝を伝えたい」。その想いを形にすることが、私たちの仕事だと考えています。

想いを聞かせていただくことで、単なる印刷物ではなく、意味のある一冊になります。数字やスペックだけでは表せない価値を、一緒に作り上げたいのです。

上から目線ではなく、お客様と同じ目線で。押し付けではなく、一緒に考えるパートナーとして。冊子印刷ドットコムは、仕様の前に想いを聞き、本当に大切なことを一緒に見つけることを大切にしています。

紙・製本・ページ数も大切ですが、それより先に確認したいのは「誰に、いつ、何のために、どんな想いで作るか」です。この4つが明確になれば、最適な仕様は自然と見えてきます。相談の最初に、ぜひこの4つを教えてください。

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相談で確認するポイント|要点まとめ



「誰に渡すか」が最優先の理由は、社内資料なら実用性重視で開きやすさや書き込みやすさを優先し、取引先に渡す会社案内なら第一印象が重要で表紙の質感や用紙の厚みで信頼感を伝える仕様を選ぶからです。業務マニュアルで高級な紙より丈夫な実用的な紙を選んで現場で喜ばれた事例があります。

「いつ使うか」で納期の本質が見えるのは、「いつまでに欲しいか」ではなく実際に使う日から逆算して準備時間を考慮する必要があり、展示会なら前日着、社内会議なら事前確認時間が必要だからです。1週間納期希望が実は2週間後使用で、10日納期にして確認時間を取った事例があります。

「何のために作るか」が仕様を決める理由は、情報伝達目的なら読みやすさ最優先で文字サイズや行間を重視し、ブランディング目的なら見た目の印象で紙の質感や色使いを慎重に選び、配布効率目的なら軽さと薄さが鍵だからです。創立30周年の社史で長期保存に適した上質紙を選んだ事例があります。

「予算の背景」まで理解する理由は、会社規定による制約ならその範囲で最善を尽くし、「本当はもっと」という場合は優先順位を整理して何を優先するか一緒に決め、「できるだけ安く」でも判断材料として他の選択肢を正直に伝えるからです。卒業記念誌の寄付金という背景を知って生徒たちの思い出に残る一冊を作った事例があります。

「困っていること」を最初に聞く意味は、前回の失敗を聞けば同じ轍を踏まず済み、他社で断られた案件も工夫次第で実現でき、何から始めればいいか分からない方にはステップを示して不安を解消できるからです。冊子印刷ドットコムはどんな質問も歓迎し、困っていることを共有することが信頼関係の第一歩です。

仕様の前に想いを大切にする理由は、冊子には必ず作る理由があり「会社を知ってもらいたい」「思い出を残したい」「感謝を伝えたい」という想いを形にすることが仕事で、数字やスペックだけでは表せない価値を一緒に作り上げたいからです。「誰に、いつ、何のために、どんな想いで」という4つが明確になれば最適な仕様は自然と見えてきます。

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