イベント・説明会・配布物に強い中綴じ|少ページ冊子が求められる現場とは

展示会のブース、学校説明会の受付、地域イベントの会場。こうした場所で配られる冊子の多くが、中綴じで製本されています。偶然ではありません。配布を前提とする冊子には、中綴じが持つ「軽さ」「手軽さ」「コストの安さ」という特性が、現場のニーズと完璧に合致するからです。
一方で、同じ冊子でも長期保存が目的なら無線綴じが選ばれます。製本方法の選択は、冊子をどう使うかで決まります。今回は配布物に焦点を当て、なぜ中綴じが現場で支持されるのか、具体的な使用場面とともに解説します。
展示会・見本市での配布資料
展示会のブースで配る冊子は、なぜ中綴じが最適なのでしょうか。
軽量性が持ち帰りやすさを生みます。来場者は複数のブースを回り、多くの資料を受け取ります。1冊1冊が重いと、途中で資料を持ち帰ることを諦めてしまいます。中綴じは薄くて軽いため、来場者の負担にならず、最後まで持ち歩いてもらえます。
配布する側の負担も軽減されます。1,000部の資料を会場に運ぶ場合、中綴じと無線綴じでは重量が大きく異なります。搬入・搬出の労力が減り、ブーススタッフの体力的な負担も少なくなります。
ページ数は16ページから24ページが主流です。製品概要、会社紹介、問い合わせ先といった必要最小限の情報を掲載します。詳細はウェブサイトへ誘導する設計にすることで、冊子をコンパクトに保ちます。
見開きページの活用も効果的です。製品ラインナップを見開きで一覧表示する、会場マップを大きく見せるなど、中綴じの平らに開く特性が情報の見やすさを高めます。
コストパフォーマンスも重要な要素です。展示会は年に数回開催され、そのたびに印刷が必要です。中綴じなら製本コストを抑えられ、予算内で十分な部数を確保できます。
学校説明会・オープンキャンパス資料
教育機関の説明会では、どのような冊子が求められるでしょうか。
即座に内容を伝えることが優先されます。学校説明会に参加する家族は、複数の学校を比較検討しています。その場で学校の特徴を理解してもらうには、情報が整理された薄い冊子が適しています。中綴じの16ページから20ページなら、短時間で全体を読んでもらえます。
持ち帰って家族で見ることも想定されます。説明会では保護者だけが参加し、帰宅後に子どもと一緒に見るケースがあります。テーブルに置いて平らに開ける中綴じは、家族で囲んで見やすい形態です。
年度ごとに更新されるため、コスト管理が重要です。毎年カリキュラムや進学実績が変わるため、前年の在庫は使えません。中綴じなら印刷コストを抑え、必要な部数だけを制作できます。
見開きでの写真配置が学校の雰囲気を伝えます。キャンパスの風景、授業の様子、部活動の写真などを見開きで大きく見せることで、視覚的な訴求力が高まります。私が携わった大学のオープンキャンパス資料では、見開きで学生生活の写真を配置したことで「学校の雰囲気が伝わる」という評価を得ました。

地域イベント・社内配布での実用性
イベントのプログラムや会議資料には、どのような特性が求められるでしょうか。
即日配布が基本のため、短納期対応が不可欠です。イベント内容の最終確定がギリギリになることも多く、印刷から製本まで迅速に進める必要があります。中綴じの製本スピードが、タイトなスケジュールを救います。
使い捨て前提のため、耐久性より経済性が優先されます。イベント当日に使い、終われば処分されることが多いプログラム冊子では、長期保存を考える必要がありません。コストを最小限に抑え、その分を他の予算に回せます。
ページ数は8ページから32ページの範囲です。イベントプログラムなら8〜12ページでタイムテーブルや会場案内をまとめ、会議資料なら16〜32ページで議題やデータをまとめます。薄い冊子なら、会場で立ったまま確認しやすくなります。
テーブルに置いて見る前提も重要です。会議室やセミナー会場でテーブルに資料を広げ、参加者全員で確認します。平らに開く中綴じは、プロジェクター資料と照らし合わせながら見るのにも便利です。
小ロット対応も求められます。10部、20部といった少部数でも、中綴じなら効率的に製本できます。冊子印刷ドットコムでは1部からの対応が可能なため、必要な分だけを無駄なく制作できます。
私が担当した企業の四半期報告会では、32ページの中綴じ資料を50部制作しました。会議後は保管せず処分する前提だったため、中綴じのコストメリットが活きました。
配布物に最適な仕様の選び方
配布冊子を制作する際、どこに注意すればよいでしょうか。
配布部数から逆算します。1,000部以上配布するなら、1冊あたりの重さが重要です。軽量な中綴じを選び、用紙も70kgから80kg程度に抑えることで、配布効率が高まります。
配布後の使われ方も考慮します。その場で見て終わりなら8〜12ページ、持ち帰って後から見るなら16〜24ページが目安です。情報量と読みやすさのバランスを取ることが大切です。
予算と納期の両方を満たす選択として、中綴じは理想的です。限られた予算で、確実に納期を守る必要がある配布物では、中綴じの工程のシンプルさとコストパフォーマンスが強みになります。
配布物としての中綴じは、軽さ・手軽さ・コストという3つの要素が、現場のニーズと合致します。展示会、説明会、イベント、社内会議という様々な場面で、中綴じの実用性が発揮されます。配布効率を重視する冊子制作では、中綴じを積極的に活用してください。
配布物に強い中綴じ|要点まとめ
展示会・見本市での配布資料として、来場者が多くの資料を受け取る中で軽量性が持ち帰りやすさを生み、配布側も搬入・搬出の労力が減り、16〜24ページで必要最小限の情報を掲載し、見開きページで製品ラインナップや会場マップを一覧表示でき、年に数回の開催でも製本コストを抑えて十分な部数を確保できます。
学校説明会・オープンキャンパス資料では、16〜20ページで短時間で全体を読んでもらえ、持ち帰って家族で見る際にテーブルに置いて平らに開けることが便利で、年度ごとに更新されるためコスト管理が重要で余剰在庫リスクを減らせ、見開きでキャンパス風景や授業の様子を大きく見せて視覚的訴求力を高めます。
地域イベント・社内配布では、内容確定がギリギリでも短納期対応が可能で、使い捨て前提のため経済性優先、イベントプログラムなら8〜12ページ・会議資料なら16〜32ページが適切で、テーブルに置いて参加者全員で確認しやすく、10部・20部といった小ロットでも効率的に製本でき、冊子印刷ドットコムでは1部から対応可能です。
配布物に最適な仕様は、1,000部以上なら70〜80kgの用紙で軽量化、その場で見て終わりなら8〜12ページ・持ち帰るなら16〜24ページが目安、予算と納期の両方を満たす選択として中綴じは理想的です。
















