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中綴じ冊子のレイアウト設計|ノドの扱い方と視線誘導の基本ルール

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冊子制作において、製本方法を選んだ後に待っているのがレイアウト設計です。同じ内容でも、ページ構成や文字配置によって、読みやすさは大きく変わります。特に中綴じは平らに開くという特性があるため、無線綴じとは異なるレイアウトの考え方が必要です。

中綴じの最大の強みは、ノド(綴じ側)まで見えること、見開きページを自由に使えることです。この特性を活かせば、視覚的に美しく、情報が伝わりやすい冊子を作れます。今回は中綴じならではのレイアウト設計の実践的なテクニックを解説します。

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中綴じのノド幅設計|最小限で済む理由



ノドの余白はどのくらい必要でしょうか。

中綴じは10mm程度で十分です。針金が通っているのは折り目の中心線だけなので、ノド側に広い余白を確保する必要がありません。無線綴じでは20mm以上必要なところ、中綴じは半分で済みます。この差が、ページ全体の情報量に影響します。

小口(開く側)とのバランスも考慮します。ノド10mm、小口15mmという配分が一般的です。小口側をやや広めにすることで、視覚的な安定感が生まれます。天地(上下)は上15mm、下20mm程度とし、下部をやや広めにすると読みやすくなります。

ページ数による調整は不要です。無線綴じでは、ページ数が増えるほどノドの余白を広げる必要がありますが、中綴じは16ページでも40ページでも、同じノド幅で問題ありません。

ノドギリギリまで文字を配置するのは避けます。10mmの余白があるからといって、針金の直近まで文字を詰めると読みにくくなります。針金から5mm程度は離して配置することで、視認性が保たれます。

見開きページの効果的な使い方



中綴じで見開きを活かすには、どうすればよいでしょうか。

大きな写真は見開き配置が効果的です。風景写真、製品の全体像、会場マップなど、左右のページにまたがって配置することで、インパクトが生まれます。中綴じは中央部分が隠れないため、写真の重要な部分が見えなくなる心配がありません。

文字と画像の組み合わせも自由度が高くなります。左ページに大きな写真、右ページに説明文というレイアウトは、中綴じの定番です。視線が左から右へ自然に流れ、情報が頭に入りやすくなります。

中央ページを特別扱いする工夫もあります。16ページの冊子なら8-9ページ、24ページなら12-13ページが中央です。ここに重要なメッセージや印象的なビジュアルを配置することで、冊子全体の山場を作れます。

表とグラフの配置にも有利です。横長の表やグラフは、見開きで配置することで全体を見せられます。A4サイズの冊子なら、見開きでA3相当のスペースが使えることになります。

私が担当した製品カタログでは、見開きで製品ラインナップを展開したことで「一覧性が高く選びやすい」という評価をいただきました。

文字配置と視線誘導の基本



読みやすい文字配置のルールは何でしょうか。

段組みは2段が基本です。A4サイズの中綴じ冊子では、2段組にすることで1行の文字数が適切になり、読みやすさが向上します。1段だと1行が長すぎて視線の移動が大変になり、3段だと文字が小さくなりすぎます。

行間は文字サイズの1.5倍から2倍が目安です。本文が10ポイントなら、行間は15〜20ポイント程度です。詰まりすぎると読みにくく、空きすぎると散漫な印象になります。

見出しの配置で視線を誘導します。大見出しはページの上部、中見出しは段落の前に配置することで、情報の階層が明確になります。見出しの大きさと太さに差をつけることで、どこが重要かが一目で分かります。

文字ブロックは左揃えが基本です。日本語の横組みでは、左揃えが自然な視線の流れを作ります。中央揃えは見出しなどアクセント的に使い、本文全体を中央揃えにするのは避けます。

余白の使い方も重要です。文字を詰め込みすぎず、適度な余白を確保することで、視覚的な圧迫感が軽減されます。

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写真とビジュアルの配置ルール



ビジュアル要素はどこに配置すべきでしょうか。

写真は小口側に寄せると効果的です。ノド側より小口側に配置することで、視線が自然に写真に向かいます。特に人物写真は、顔が小口側を向くように配置すると、ページ内に視線が留まります。

ノドをまたぐ写真は中央に重要な要素を置かないようにします。中綴じは中央が見えるとはいえ、針金の位置に人物の顔や製品の核心部分が来ると見づらくなります。左右に分散させる配置を心がけます。

写真のサイズにメリハリをつけます。すべて同じサイズの写真を並べると単調になります。1ページに大きな写真1枚と小さな写真2枚というように、大小の組み合わせでリズムが生まれます。

イラストやアイコンは余白を埋める役割も果たします。文字だけのページは重い印象になりがちです。シンプルなアイコンや図を挿入することで、視覚的な軽さが加わります。

キャプションの配置も忘れずに。写真の下または横に、簡潔な説明文を添えることで、写真の意味が明確になり、情報の伝達効率が高まります。

冊子印刷ドットコムでは、レイアウトに関する相談も受け付けています。中綴じの特性を活かした誌面設計のアドバイスが得られます。

中綴じのレイアウト設計は、ノド幅を最小限にできること、見開きを自由に使えることという2つの強みを活かすことが基本です。文字配置、写真配置、視線誘導のルールを理解し、読みやすく美しい冊子を制作してください。

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中綴じのレイアウト設計|要点まとめ



中綴じのノド幅は10mm程度で十分で、無線綴じの20mm以上の半分で済み、小口15mm・天15mm・下20mmというバランスが一般的です。ページ数が増えてもノド幅の調整は不要で、針金から5mm程度離して文字を配置することで視認性が保たれます。

見開きページの効果的な使い方として、風景写真や製品全体像は左右にまたがる配置でインパクトを出し、左ページに写真・右ページに説明文という組み合わせが定番で、中央ページに重要メッセージを配置し、横長の表やグラフは見開きで全体を見せられます。

文字配置と視線誘導の基本は、A4サイズでは2段組が基本で、行間は文字サイズの1.5〜2倍が目安、見出し配置で情報の階層を明確にし、左揃えが自然な視線の流れを作り、適度な余白確保で視覚的圧迫感を軽減します。

写真とビジュアルの配置ルールは、写真は小口側に寄せると視線が自然に向かい、ノドをまたぐ写真は中央に重要要素を置かず、写真サイズに大小のメリハリをつけてリズムを生み、イラストやアイコンで視覚的な軽さを加え、キャプション配置で写真の意味を明確にします。冊子印刷ドットコムではレイアウト相談も受け付けています。

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