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印刷・製本コラム

薄い冊子に強い中綴じ|40ページで最適な製本を選ぶ理由

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冊子制作で最初に決めるべきは、ページ数の設定です。16ページのパンフレット、24ページの会報、32ページのカタログなど、伝えたい情報量によってページ数は変わります。そして、このページ数が製本方法の選択を大きく左右します。

中綴じ製本には構造上の適用範囲があり、一般的には8ページから40ページが限界とされています。冊子印刷ドットコムでも、中綴じは表紙込みで40ページまでの対応となります。なぜこの範囲なのか、そして薄い冊子では中綴じが最適とされる理由は何でしょうか。今回はページ数と厚みという視点から、中綴じの適性を構造的に解説します。

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なぜ8ページから40ページなのか



中綴じの適用範囲はどのように決まるのでしょうか。

最小ページ数が8ページである理由は、製本構造にあります。中綴じは紙を二つ折りにして針金で留める方式のため、1枚の紙で4ページ分になります。最低2枚の紙(8ページ)がないと、冊子としての体裁が整いません。4ページだけの場合は、折るだけで綴じる必要がないため、冊子というより二つ折りチラシの扱いになります。

上限が40ページとされる背景には、物理的な限界があります。紙を重ねて折ると、内側のページと外側のページで長さが変わります。薄い冊子なら気になりませんが、ページ数が増えるほど、この差が大きくなります。40ページを超えると、内側のページが飛び出し、仕上がりが不揃いになるのです。

針金の強度も制約要因です。中央の針金にかかる負荷は、ページ数に比例して増えます。紙が厚くなるほど、針金が紙の重みに耐えられなくなります。私が以前担当した48ページの冊子を中綴じにしようとした際、印刷会社から「針金が外れやすくなる」と指摘されました。

冊子印刷ドットコムが40ページを上限としているのは、品質を保証するためです。それ以上のページ数では、小口のずれや針金の強度不足が発生しやすく、長持ちする冊子を提供できなくなります。適用範囲内で製本することが、顧客満足につながるのです。

ページ数と紙の厚みの関係



薄い冊子と厚い冊子では、何が変わるのでしょうか。

背幅の問題が最も顕著です。8ページの冊子なら背幅は1mm以下、16ページでも2mm程度です。この薄さが、中綴じの軽快な仕上がりを生みます。しかし40ページになると背幅は4〜5mm程度となり、折り目の部分が丸く膨らみ始めます。

小口のずれがページ数とともに増大します。紙を重ねて折ると、外側の紙は内側の紙より長い距離を曲がる必要があります。8ページなら1mm以下のずれですが、40ページでは3〜4mmのずれが発生します。このずれを裁断で切り揃えますが、限界があります。

用紙の厚みも影響します。本文用紙として一般的な70kg〜90kgの紙を使う場合、16ページなら問題ありませんが、32ページ以上では用紙の厚みを慎重に選ぶ必要があります。厚すぎる用紙を使うと、折りにくくなり、針金の強度も不足します。

開いた時の形状も変わります。薄い冊子は平らに開いても負担がかかりませんが、40ページ近い冊子を180度開くと、針金部分に大きな力がかかります。何度も開閉すると、針金が緩んだり、紙が破れたりするリスクが高まります。

重量と取り扱いやすさにも差が出ます。16ページの冊子は軽く、片手で持てます。しかし40ページになると、それなりの重さになり、軽快さという中綴じの利点が薄れていきます。

40ページを超えると起きる問題



なぜ40ページを超えると中綴じが難しくなるのでしょうか。

小口の飛び出しが顕著になります。48ページや56ページの冊子を中綴じで製本すると、内側のページが5mm以上飛び出します。裁断で切り揃えても、完全には解決できず、ページごとに長さが微妙に異なる不格好な仕上がりになります。

針金が紙を貫通する力が不足します。厚みのある紙の束を針金で留めようとすると、針が十分に刺さらず、固定が甘くなります。特に厚手の用紙を使った場合、針金が曲がってしまうこともあります。

開いた状態を保てなくなります。厚い冊子は自重で勝手に閉じてしまい、テーブルに置いても安定しません。見開きページを見せたい場合でも、手で押さえないと読めなくなります。中綴じの大きな利点である「平らに開く」特性が、失われるのです。

背の丸みが大きくなり、見た目が悪化します。薄い冊子の背は平坦に近いですが、厚くなると背が丸く膨らみます。書棚に立てて保管することも困難になり、保管性が大きく低下します。

私が担当した企業のカタログで、60ページの中綴じを試作したことがあります。完成品を見ると、内側のページが大きく飛び出し、針金部分も不安定で、「これでは配布できない」という判断になりました。結局、無線綴じに変更して再製作しました。

薄い冊子が中綴じに最適な構造的理由



8ページから24ページの範囲では、なぜ中綴じが優れているのでしょうか。

製本強度が十分に確保できます。薄い冊子なら、針金2箇所で留めるだけで十分な強度が得られます。糊を使う必要がなく、シンプルな構造で耐久性を保てます。配布時の負担も少なく、読者も気軽に手に取れます。

コストパフォーマンスが抜群です。無線綴じは背削りや糊付けなど複数の工程を経るため、製本コストがかかります。中綴じは折りと針金留めだけなので、製本費用を大幅に抑えられます。薄い冊子で無線綴じを選ぶと、コストだけが高くなり、メリットがありません。

見開きページを最大限活かせます。16ページや24ページの冊子なら、中央のページを見開きで使っても、紙の厚みが問題になりません。大きな写真や図表を配置でき、視覚的なインパクトを与えられます。

短納期対応がしやすくなります。製本工程がシンプルなため、印刷から完成までの時間が短く済みます。イベント前の急な印刷にも対応しやすく、翌営業日発送も可能です。冊子印刷ドットコムでは、薄い冊子の短納期対応を得意としています。

軽量性が配布効率を高めます。16ページのパンフレットなら、1,000部でも持ち運べる重さです。展示会での配布、郵送での発送など、物流面でのメリットが大きくなります。

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ページ数で迷った時の判断基準



24ページにするか32ページにするか、どう決めればよいでしょうか。

まず内容を整理します。本当に32ページ必要か、24ページで収まらないかを検討します。情報を詰め込みすぎず、余白を活かしたレイアウトにすることで、ページ数を抑えられることもあります。薄い冊子の方が読みやすく、読者の負担も軽減されます。

用途から逆算する方法も有効です。イベントで配布する一時的な資料なら、16ページから24ページで十分です。長期保存する資料で40ページ以上必要なら、最初から無線綴じを選択します。中途半端に36ページや40ページにするより、無線綴じで50ページにした方が、しっかりした印象を与えられます。

予算と配布部数も考慮します。1,000部以上配布する場合、ページ数の違いが総コストに大きく影響します。24ページと32ページでは、印刷費も製本費も変わります。限られた予算で最大の効果を得るには、適切なページ数の設定が重要です。

見開きページの使用予定も判断材料です。大きな写真や図表を見開きで見せたい場合、中綴じの平らに開く特性が活きます。32ページ以内に収めることで、この利点を最大限活用できます。

冊子印刷ドットコムでは、ページ数の相談にも対応しています。内容や用途に応じて、最適なページ数と製本方法を提案してもらえます。

中綴じは8ページから40ページという範囲で、その強みを最大限発揮する製本方法です。薄い冊子では、コスト、軽さ、見開きの活用という3つの利点があり、ページ数の設定を適切に行うことで、効果的な冊子を制作できます。構造上の限界を理解し、最適な範囲で中綴じを選択してください。

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薄い冊子と中綴じの関係|要点まとめ



中綴じの適用範囲が8〜40ページである理由は、最小8ページは1枚の紙で4ページ分になる製本構造から2枚(8ページ)が必要で、上限40ページは内側と外側のページの長さの差が大きくなり小口が不揃いになること、針金の強度が紙の重みに耐えられなくなることです。冊子印刷ドットコムが40ページを上限とするのは品質保証のためです。

ページ数と紙の厚みの関係として、8ページなら背幅1mm以下で16ページでも2mm程度ですが40ページでは4〜5mmとなり背が丸く膨らみ、小口のずれは8ページで1mm以下が40ページでは3〜4mmに増大し、32ページ以上では用紙の厚みを慎重に選ぶ必要があり、40ページ近い冊子を180度開くと針金部分に大きな力がかかります。

40ページを超えると、48〜56ページでは内側のページが5mm以上飛び出す、針が十分に刺さらず固定が甘くなる、自重で勝手に閉じて開いた状態を保てない、背の丸みが大きくなり書棚保管が困難になるという問題が起きます。60ページの中綴じ試作では配布できない仕上がりとなり無線綴じに変更した事例があります。

薄い冊子が中綿じに最適な理由は、針金2箇所で十分な製本強度が確保できること、背削りや糊付けが不要で製本費用を大幅に抑えられること、16〜24ページなら見開きページを最大限活かせること、製本工程がシンプルで短納期対応がしやすいこと、16ページのパンフレットなら1,000部でも持ち運べる軽量性です。

ページ数で迷った時の判断基準は、本当に必要なページ数か内容を整理する、イベント配布なら16〜24ページで長期保存で40ページ以上なら無線綴じを選択、1,000部以上配布する場合はページ数の違いが総コストに影響、見開き使用予定なら32ページ以内に収めることです。冊子印刷ドットコムではページ数の相談にも対応しています。

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