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印刷・製本コラム

年末に向けた準備を|下半期版社内報の印刷スケジュールと構成の工夫

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多くの企業で発行されている社内報は、従業員同士のコミュニケーションを促進し、会社の方針や情報を共有する重要なツールです。特に下半期版の社内報は、上半期の振り返りと下半期の展望、年末に向けた取り組みなど、1年の節目となる内容を盛り込む機会となります。
10月から11月にかけては、下半期版社内報の制作準備を進める企業が多く見られます。しかし、年末の繁忙期を前に、限られた時間の中で質の高い社内報を制作するには、計画的なスケジュール管理と効果的な構成の工夫が欠かせません。今回は、下半期版社内報の印刷スケジュールと、読まれる社内報にするための構成の工夫について詳しく解説します。


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企画から発行までの逆算スケジュール管理


下半期版社内報を年内に発行する場合、逆算してスケジュールを立てることが重要です。12月中旬の発行を目標とする場合、9月下旬から10月初旬には企画をスタートさせる必要があります。一般的に、企画立案から完成まで2か月から3か月程度の期間を見込むと安心です。
企画段階では、経営層へのインタビュー、各部署の活動報告、社員紹介、社内イベントのレポートなど、掲載するコンテンツを明確にします。各部署への取材依頼や原稿執筆の依頼を行い、締切日を設定しましょう。
取材や原稿収集には2週間から3週間を確保し、編集作業に1週間から2週間を要します。デザインとレイアウトの作成には1週間から10日程度が必要です。完成したデータは入稿前に複数人で最終チェックを行い、印刷から製本、配布までには1週間から2週間を見込んでおくと安心です。

従業員に読まれる構成のポイント


下半期版社内報では、年間の節目としての特別感を演出する構成が効果的です。表紙には下半期を象徴するビジュアルや、会社のハイライトとなる出来事の写真を配置すると、手に取ってもらいやすくなります。
巻頭特集では、経営トップからのメッセージを掲載します。上半期の成果と下半期の目標、来年に向けたビジョンなどを語ってもらうことで、従業員の意識統一と動機づけにつながります。インタビュー形式にすると読みやすくなるでしょう。
各部署の活動報告は、単なる業務報告にならないよう、具体的なエピソードや従業員の声を交えることが大切です。写真を多用し、視覚的にも楽しめる構成にします。社員紹介のコーナーでは、新入社員や異動者、プロジェクトで活躍した社員を取り上げ、趣味や休日の過ごし方など仕事以外の一面も紹介すると親近感が湧きます。
社内イベントのレポートも欠かせません。運動会や忘年会の予告など、下半期に実施されたイベントや予定されているイベントを紹介することで、社内の一体感を醸成できます。

社内報に適した製本方法と用紙選び


社内報は定期的に発行されるため、保管性と統一感が重要です。20ページから40ページ程度の社内報であれば、中綴じ製本がコストパフォーマンスに優れています。見開きでの写真掲載がしやすく、視覚的なインパクトを与えやすいのが特徴です。
50ページ以上の充実した内容を盛り込む場合は、無線綴じ製本が適しています。背表紙に発行年月や号数を印刷できるため、バックナンバーを保管する際に識別しやすくなります。書籍のような仕上がりは、社内報の価値を高める効果もあるでしょう。
用紙選びでは、表紙に厚めの用紙を使用することで、配布時や保管時の耐久性が向上します。本文用紙は、写真の発色を重視する場合はコート紙を、読みやすさを重視する場合は上質紙を選ぶとよいでしょう。
冊子印刷ドットコムでは、少部数から大部数まで対応しており、複数の拠点や部署への個別配送サービスも利用できます。定期的な発行にも対応できる体制が整っています。


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制作効率化と品質管理の実践方法


社内報制作の効率化には、テンプレートの活用が有効です。号ごとに異なる内容でも、基本的なレイアウトやデザインのフォーマットを統一することで、制作時間を短縮できます。読者にとっても馴染みのあるフォーマットは読みやすく、安心感を与えます。
原稿の品質管理では、執筆者向けのガイドラインを作成することをおすすめします。文字数制限、提出形式、写真の解像度などを明確に指示することで、編集作業の手間を削減できます。写真は300dpi以上を確保するよう注意が必要です。
校正作業は、誤字脱字のチェックだけでなく、社員名や部署名、役職名の確認も重要です。これらの誤記は従業員の不満につながる可能性があるため、複数人でのダブルチェック体制を整えましょう。
冊子印刷ドットコムの入稿前データチェックサポートを活用すれば、ページの抜けや画像の解像度不足などを事前に確認できます。納期カレンダー機能により、発行予定日から逆算した最適な入稿スケジュールも把握できるため、計画的な制作進行が可能です。

下半期版社内報は、1年の折り返し地点として従業員の意識を高める重要なコミュニケーションツールです。計画的なスケジュール管理と読者目線での構成の工夫により、従業員に読んでもらえる社内報を制作することができます。質の高い社内報は、従業員のエンゲージメント向上や組織の一体感醸成に大きく貢献します。年末の繁忙期に向けて、早めの準備を始めてみてはいかがでしょうか。

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下半期版社内報制作の要点まとめ


下半期版社内報は企画から発行まで2か月から3か月を要し、12月中旬発行なら9月下旬から企画開始が必要です。構成は経営トップメッセージ、部署活動報告、社員紹介、イベントレポートを含め、写真を多用して視覚的に楽しめる内容にします。ページ数に応じて中綴じまたは無線綴じを選択し、表紙には厚めの用紙で耐久性を確保します。効率化にはテンプレート活用と執筆者ガイドライン作成が有効で、冊子印刷ドットコムの個別配送サービスやデータチェックサポートにより計画的な制作が可能です。

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