冊子印刷の下請け活用のポイント-印刷会社が知っておくべき実務のコツ

印刷・製本コラム

冊子印刷の下請け活用のポイント-印刷会社が知っておくべき実務のコツ

冊子印刷の下請けは、設備やスケジュールの制約を補い、業務を効率化する実践的な選択肢です。中小印刷会社やデザイン事務所にとって、繁忙期の対応や特殊加工の案件をスムーズに進める鍵になります。創業60年以上の実績がある株式会社春日が運営する冊子印刷ドットコムは、年間100万冊以上の冊子を作成しており、全国の同業者から下請けとして利用されてきました。
ここでは、下請け活用のポイントを、実際の事例や注意点とともに紹介します。

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冊子印刷の下請けの役割

冊子印刷の下請けは、冊子、パンフレット、カタログなどの印刷・製本を代行するサービスです。自社で対応しきれない大ロットや短納期の案件、箔押しやPP加工といった特殊な仕様を外注する際に役立ちます。

たとえば、

・組合議案書 A4×30ｐ×200部、モノクロ、無線綴じ
　　表紙：上質135㎏、本文：上質70㎏　￥32,800

・進路の手引き A4×64ｐ×1,130部、モノクロ、無線綴じ
　　表紙：色上特厚、本文：上質70㎏　￥135,600

・会報 A4×60ｐ×5400部、フルカラー、中綴じ
　　表紙：マット135㎏+PP加工、本文：マット90㎏　￥591,300
　

など、小ロットから大規模案件まで幅広く対応。
データ入稿から納品まで一貫して任せられるため、発注側はクライアント対応に集中できます。

どんな場面で活用すべきか

下請けは以下のような課題に直面する印刷会社に適しています。

○繁忙期に納期が逼迫し、自社設備では間に合わない。

○4色機しかないため、モノクロ冊子の採算が合わない。

○見返し、色扉、特色印刷など、自社では対応できない仕様。

実例として、A社では協力会社の廃業後、短納期の冊子を依頼。「見積もりが早く、価格も抑えられた」と評価されています。B社ではオペレーター退職後、制作に専念するため下請けを活用し、工場代わりに利用。C社はモノクロ冊子の外注で利益率を改善しました。