冊子印刷ドットコム-HOME » 印刷・製本コラム » 展示会で差がつく!持ち帰りたくなるパンフレットの作り方

印刷・製本コラム

展示会で差がつく!持ち帰りたくなるパンフレットの作り方

展示会

展示会は、企業が自社の製品やサービスの魅力を広くアピールする絶好の場です。
しかし、限られたスペースと時間の中で、多くの出展者の中から注目され、印象に残るのは簡単なことではありません。
そこで重要な役割を果たすのが「パンフレット」です。優れたパンフレットは、展示会終了後も来場者の手元に残り、企業や製品を思い出してもらうきっかけになります。
そのためには、まず「持ち帰りたくなるパンフレット」が必要です。
今回は、展示会という特殊な環境の中で「持ち帰りたくなるパンフレット」をつくるためのヒントをご紹介します。

展示会という環境の特性を知る


まず、展示会という環境が他の営業活動や広報活動とどう違うのかを理解しておきましょう。

1)情報過多で「見られにくい」環境
来場者は数多くのブースを回り、膨大な量のパンフレットや冊子を受け取ります。
その中で「後で見てみよう」と思ってもらえるものはごく一部。
つまり、「読まれる」ためには、まず「見てもらえる」ことが大前提になります。
2)持ち帰りやすさがカギ
会場ではたくさんの資料が手渡されるため、持ち歩きやすいサイズ感・重さ・形状は重要です。
厚くて重いカタログよりも、コンパクトで洗練されたパンフレットの方が好まれる傾向があります。
3)競合との比較が前提
展示会では、他社の資料と並べて見られる可能性が高いため、「差別化」を図ることが大切になります。
デザインや構成に工夫を加え、瞬時に「他と違う」「興味深い」と感じさせるパンフレットが求められます。


選ばれるためのポイント


では、展示会において「持ち帰られ、読まれ、行動を喚起する」パンフレットをつくるには、どのような点に注意すればよいのでしょうか。

1)「一瞬で伝える」表紙づくり
パンフレットの表紙は、通り過ぎる来場者が一瞬で「手に取るか否か」を判断する決め手です。
企業名や製品名を前面に出すだけでなく、「どんな情報が得られるのか」「どんなメリットがあるのか」を端的に伝えるコピーが有効です。
2)情報の「深さ」より「整理された見やすさ」
展示会の来場者には、時間をかけて内容をじっくり読み込む余裕がありません。
長文よりも、視覚的に整理された構成や、図解・写真を多く用いることで「パッと理解できる」工夫が求められます。
例えば…
1〜2P:製品・サービスの概要とポイント
3〜4P:事例や導入効果(写真入りで)
5〜6P:会社情報+問い合わせ先
といったように、文字情報は簡潔にしてビジュアルで補う構成にします。
3)来場者の「立場別」に分ける
展示会では、経営層・技術者・購買担当者など、立場によって興味の持ち方が異なります。
可能であれば「技術紹介編」「導入事例編」「会社概要編」といったテーマごとに分けると、よりリーチしやすくなります。


読み手の心理を押さえる


展示会におけるパンフレットは、単なる製品情報の羅列では終わりません。
大切なのは、それを読む人がどんな立場で、どんな課題意識を持ち、どんな行動を取る可能性があるかをイメージすることです。
例えば…
「後から検討したい」 → 必要な情報にすぐアクセスできる構成
「上司に共有したい」 → 一目でわかる要点整理と、権威づけできる事例
「同じ業界で使っている企業が知りたい」 → 導入事例やユーザーのレビュー
このように、「読む人の状況」=ペルソナの理解が、結果を大きく左右します。
展示会2


他社に差をつけるアイデア


展示会では、手に取った瞬間にその魅力が伝わるかどうかが勝負です。ここでは、デザインの具体的な工夫例をご紹介します。

1)表紙・扉ページ
直観的で端的なキャッチコピー
余白を多く取り、1枚の写真+短いコピーで見せる
2)本文
見開きごとにテーマを分ける(導入事例/ソリューション/料金など)
全体の文字量は抑え気味にし、図表や写真で視覚的に情報を補足する
3)最終ページ
自社情報は分かりやすくレイアウトする
展示会終了後も興味を持続させるために、QRコードを使ってWebに誘導
Webサイトには「お役立ち情報」や「無料相談」などのコンテンツを設置する


よくある失敗例と解決策


やってしまいがちな失敗例と、それに対する改善アドバイスをご紹介します。

1)情報を詰め込みすぎてしまう
解決策=伝えたいテーマを1つに絞り、補足すべき情報はQRコードなどでWebへ誘導する。テーマごとの分冊化もおすすめです。
2)配布物と内容が連動していない
解決策=パンフレットのテーマは、ブースの展示内容とリンクしていることが理想です。そこにズレが生じると逆効果になってしまうことがあります。
3)他社と差別化できず印象に残らない
解決策=来場者の課題解決に役立つ「提案」や「数字」「比較データ」など、「自社ならではの価値」を明確に伝える工夫を心がけましょう。


展示会パンフレットに適した印刷仕様


いくら内容が良くても、「見た目」でスルーされてしまっては元も子もありません。
展示会パンフレットにおすすめの印刷仕様をご紹介します。

1)サイズ:「いつものA4」ではなくA5またはB6
大きすぎず小さすぎず、バッグにスッと入れることができるA5やB6サイズはいかがでしょうか。思い切って正方形にするなど、ユニークな判型もおすすめです。
2)用紙:手触りにこだわる
レザックやミューズコットンなど、風合いのある用紙を表紙に使うのもおすすめです。手に取った瞬間の印象が鮮やかになり、来場者の記憶にとどめる効果が期待できます。
4)中綴じ?無線綴じ(くるみ綴じ)?
ページ数が少なければ、二つ折にした紙の折目の部分をホチキスで留める、中綴じ製本がいいでしょう。携帯性も高く、比較的コストも抑えることができます。
仕上がりの高級感が必要な時は、本の背を糊で固めて綴じる無線綴じ(くるみ綴じ)をおすすめします。


Web経由で簡単に情報を手に入れることができる今、印刷物は「モノ」として残るだけでなく、「記憶に残る」存在になれるかどうかが勝負です。
もし御社が、「今のパンフレットで本当に伝わっているのか不安」「他社と差別化したい」と感じているなら、ぜひ一度、冊子印刷ドットコムにご相談ください。


創業以来55年にわたり、冊子印刷に携わってきた印刷のプロとして、お客様の「伝えたい思いを」を「かたち」に変えるお手伝いをさせていただきます!

最新記事


冊子印刷ドットコムに電話で相談する

お問い合わせフォーム


© 株式会社春日 All rights reserved.

このページのトップへ戻る