飲食店オーナーが知っておきたいメニュー印刷のポイント!

飲食店にとって、メニューは単なる料理の一覧ではありません。
それは、お店の顔であり、マーケティングツールにもなり得る重要な役割を持っています。
全国規模で展開しているチェーン店などの多くは、タブレットや二次元コードを用いたデジタルメニューを導入していますが、印刷されたメニューには、今も大きな魅力と効果が潜んでいます。
今回は、印刷されたメニューが見直されている背景、そして効果的なメニューを作成するためのポイントについて、詳しくご説明していきます。
メニューが持つ役割
まずはじめに、メニューの本質的な目的を再確認しておきましょう。
1)商品情報の明確な提示
お客様に料理の内容や価格、アレルギー情報などを正確に伝えることは、メニューの最も基本的な目的であることは言うまでもありません。
同時に、写真や説明文を通じて料理の魅力を最大限に引き出し、お客様の食欲を刺激するという重要な役割も担っています。
2)ブランドイメージの確立
メニューのデザインや用紙の手触り、写真の雰囲気など、すべての要素がお店のブランドイメージを形づくります。
高級店であれば上質な用紙とシンプルでシックなデザイン、カジュアルな店舗であれば親しみやすくポップなデザインというように、店舗のコンセプトを分かりやすく表現します。
3)売上向上のための戦略的ツール
優れたメニューは、お客様の食欲を促し、客単価を向上させる重要な役割を果たします。
おすすめメニューを効果的にアピールするほか、セットメニューの提案、写真による視覚的訴求など、様々な販促要素を盛り込むことで、お客様に「もう一皿」と思わせることができます。
紙のメニューがもたらすメリット
それでは、メニューを冊子として印刷することには、どのようなメリットがあるのでしょうか?
1)視覚的インパクトの強化
印刷されたメニューの一番の特徴は、見開きで展開することで迫力のあるプレゼンテーションが可能なことです。
A4サイズであれば、見開きではA3相当のスペースが確保できるため、写真や情報をインパクトを持ってレイアウトできます。
また、ページをめくる時の期待感や高揚感も、デジタルでは得られない体験となります。
2)質感による高級感の演出
用紙の種類や厚さ、印刷方法などを工夫することで、視覚だけでなく触覚にも訴える演出が可能です。
特に高級店においては、ブランディングに欠かせない重要な要素となります。
3)情報の整理と商品の訴求
多ページである利点を活かし、カテゴリー単位での整理や、おすすめ商品の特集ページの作成など、自由な情報配置が可能です。
お客様にとっても、広い紙面を生かしたメニューは比較・検討にストレス(認知負荷)が少なく、より多くのメニューに興味を持っていただけることが期待できます。

お客様の記憶に残るための一工夫
飲食店のメニューですから、料理の名前や説明、価格やアレルギー情報を掲載するのは当たり前のことです。
しかし、それだけではお店(ブランド)のイメージをお客様の記憶にとどめておくのは難しいかもしれません。
そこで、メニューを使ってお店のストーリーを伝えてみてはいかがでしょうか?
お客様がお店の歴史や想いを知ることで、料理に込められた深い意味や価値を感じることができれば、単なる「食事」が「体験」へと変化していきます。
そしてそれは、価格に対する理解や納得感へとつながっていくわけです。
また、スタッフ一人一人の顔が見えることで親近感も生まれます。
料理へのこだわりや技術力をアピールし、お店のファンを広げていきましょう。
メニューをきっかけとしてスタッフとお客様の会話がはずめば、初めての来店でも馴染みやすく、お客様同士の会話のネタにもなります。
それがやがてはSNSや口コミで広がり、宣伝効果も生んでいくはずです。
このように、メニューに物語性を持たせることで記憶に残りやすくなり、効果的な販促ツールとして、同業他店との差別化にも貢献できるというわけです。
写真はプロに任せましょう
制作上の注意点としては、一般の印刷物と同様、可読性を重視したフォントサイズと行間の設定や余白の適切な確保、カテゴリー間の区分けの明確化によって、読みやすいものを目指しましょう。
特にアレルギー情報の表示については正確を期する必要があります。
また、写真撮影についてはプロのフォトグラファー、特にフードフォトに精通した方に依頼することをおすすめします。
スマートフォンの普及で写真撮影のハードルが低くなったとはいえ、料理写真は技術と経験が必要な分野だと言われています。
料理の盛り付けだけでなく、使用する食器やカトラリーの選定、撮影場所や光源の確保、季節感の演出方法など、しっかりと時間を作って検討していきましょう。
メニューには中綴じ製本がおすすめです
一般的にメニューの印刷では、A3用紙を中央で折った4ページの仕上がりものが多く見られています。
先ほどもご紹介したような、読み物的な情報を盛り込んだ多ページのメニューであれば、開いた状態の紙を重ね、中央部分を針金(ホチキス)で綴じる中綴じ製本をおすすめします。
このほかにも、本の背を糊で固めて綴じた、無線綴じ(くるみ綴じ)製本もあります。
こちらは背表紙となるスペースもあり高級感を感じさせますが、メニューに用いるにはやや過剰な印象もあるでしょう。
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