冊子印刷ドットコム-HOME » 印刷・製本コラム » 経営計画書の冊子化で会社の羅針盤を手に入れましょう

印刷・製本コラム

経営計画書の冊子化で会社の羅針盤を手に入れましょう

経営計画1


近年、企業を取り巻く環境が目まぐるしく変化する中で、企業にとって確かな羅針盤の役割を果たす「経営計画書」の重要性が高まっています。
この計画書は単なる数字の羅列ではなく、会社の未来像を描き、その実現へ向けた道筋を示す重要な文書です。


適切に作成された経営計画書は、社内の意思統一を図るだけでなく、金融機関や取引先からの信頼を勝ち取る強力なツールとなります。
そして、その計画書を魅力的な冊子として形にすることで、その効果をさらに高めることができるわけです。 今回は経営計画書の基本から、作成のポイント、そして冊子化のメリットなどを解説します。


経営計画書の定義と役割


経営計画書とは、企業が中長期の経営目標を達成するために策定する計画書です。
企業の経営理念やビジョンを起点に、現状分析や目標設定、具体的な戦略・施策、財務計画などを体系的にまとめたものになります。


経営計画書は企業が向かうべき方向性を明示し、全社員が同じ目標に向かって進むための指針となります。
また、日々の経営判断や投資決定の際の判断基準となると同時に、計画と実績を比較し、必要に応じて軌道修正を行うための基準ともなります。
さらに、金融機関や取引先、株主などのステークホルダーに対して、自社の将来性や信頼性をアピールするための資料という役割も担っています。


経営計画書と事業計画書の違い


経営計画書と事業計画書は混同されがちですが、その範囲や目的に違いがあります。
経営計画書が企業全体の「グランドデザイン」であるのに対し、事業計画書はその中の個別の「設計図」と言えるでしょう。
大企業では複数の事業計画書が経営計画書の下に位置付けられることもあります。


経営計画書が必要な理由


昨今のビジネス環境は、複雑かつ急速に変化しているため、場当たり的な経営ではなく、先を見据えた計画的な経営が不可欠です。
経営計画書は、こうした変化に対応するための「航海図」の役割を果たします。


経営計画書の策定プロセスは、社内の各部門が自らの役割や目標を再確認し、企業全体のビジョンに向けて一体となる機会にもなります。
計画書が共有されることで、各社員が自分の仕事の意義を理解し、モチベーションの向上にもつながります。
経営者にとっては、自社の強みや弱み、市場環境、競合状況などを改めて分析し、将来のビジョンを明確化することができます。
この思考整理のプロセス自体が、経営者としての成長や気づきをもたらすわけです。


また、融資審査や新規取引の開始において、経営計画書の有無やその内容は重要な判断材料となります。
綿密に練られた経営計画書は、企業の将来性や経営者の資質を示す証となり、外部からの信頼獲得に大きく貢献します。

経営計画2



経営計画書の基本構成


効果的な経営計画書には、以下の要素が含まれます。


1)表紙・目次:会社名、計画期間、作成日、内容の全体像が把握できる目次
2)経営理念・ビジョン:企業の存在意義(ミッション)、目指す将来像(ビジョン)、大切にする価値観(バリュー)
3)現状分析:内部環境分析、外部環境分析、財務分析、市場・競合分析
4)経営目標:中長期目標、各年度の数値目標、非財務的な目標(顧客満足度、従業員満足度など)
5)経営戦略:成長戦略、組織戦略、マーケティング戦略、財務戦略
6)アクションプラン:具体的な施策と実行スケジュール、責任部署・担当者、予算配分、KPI(重要業績評価指標)の設定
7)財務計画:売上・利益計画、資金計画、投資計画、貸借対照表・損益計算書の予測
8)リスク管理:想定されるリスクの洗い出し、リスク対応策、代替プラン
9)モニタリング体制:進捗確認の方法、見直しのタイミングと手順、経営会議での報告体制


経営計画書を作成する際には、現実的かつ挑戦的な目標設定、定量的・定性的目標のバランス、一貫性のある論理展開が必要になります。
また具体性と実行可能性に配慮し、柔軟性の確保、視覚的な工夫、社内での共有方法を検討していきましょう。


経営計画書を冊子化するメリット


1)公式性と重要性の象徴:デジタルデータだけでなく、物理的な冊子にすることで、その重要性や公式性をより強くイメージさせます。
2)記憶への定着:触覚を通じた情報は記憶に残りやすく、重要なメッセージの定着率が高まることが期待できます。
3)対外的なプレゼンス:取引先や金融機関に対して、洗練された冊子を提示することで、企業イメージの向上につながります。
4)長期保存の価値:適切に保管された冊子は、企業の歴史を目に見える形で残す資料となります。


■経営計画書におすすめの製本仕様


経営計画書の冊子化には「無線綴じ(くるみ綴じ)」がおすすめです。多ページ冊子に向いており耐久性があります。
背表紙を作れるため、社名や計画期間なども印刷でき、書架での検索性も高まります。


より高級感を演出する必要がある場合は、表紙に布クロスや紙クロス、革を用いることができる「上製本」もおすすめです。


冊子化のポイント


冊子化を検討する際には、事前に以下の点を明確にしておきましょう。


1)発行部数:コストを考慮し、過不足のない部数になるように確認しましょう。
2)納期:必要な時期と余裕を持ったスケジュールを設定します。
3)予算:およその予算感と優先順位(品質重視/コスト重視)
4)デザイン:自社のリソースにより内制するか外注するかを判断します。冊子印刷ドットコムでは、お客様の目的に合わせたデザイン制作も承っております。
5)機密レベル:弊社は情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)に関する国際規格「ISO27001」を認証取得しております。


経営計画書は、企業の未来を描き、全社員の力を1つの方向に結集させる強力なツールです。経営計画書を適切に冊子化することで、その価値と影響力をさらに高めることができるわけです。


私たち冊子印刷ドットコムは、創業以来55年にわたり、数多くの冊子印刷を手がけてまいりました。お客様の経営ビジョンを目に見える形にする第一歩として、ぜひ一度ご相談ください。
貴社の未来づくりを、私たちの技術と経験で力強くサポートいたします!

最新記事


冊子印刷ドットコムに電話で相談する

お問い合わせフォーム


© 株式会社春日 All rights reserved.

このページのトップへ戻る