思い出に残る「旅のしおり」の作り方

多くの旅行専門誌がデジタル版に移行し、スマートフォンで簡単に情報が手に入る時代だからこそ、手作りの「旅のしおり」には特別な魅力があります。
学校行事はもちろん、地域の集まりやクラブ活動など、旅行の形はさまざまですが、情報共有や旅行の目的理解のために「旅のしおり」は欠かせません。
今回は、思い出に残る「旅のしおり」の基本的な構成やオリジナリティを出すためのアイデアまで、詳しくご紹介していきます。 デジタル全盛期の今、なぜ手作りの「旅のしおり」をおすすめするのでしょうか?
その理由として、まずは「旅の思い出として残せる」ということが挙げられます。
旅行後もアルバムやスクラップブックとして保存することで、時間が経っても、実際に手に取ることで、その時の気持ちや雰囲気を思い出すことができます。
あちこちに書き込まれたメモやページの折り目、食べたものや飲んだものの染みなど、デジタルでは味わえない「感触」を残すことができます。
また、出発する前から旅行への期待感を高めるという役割も「旅のしおり」にはあります。
目的地の情報を整理しながら、より深い知識を得られますし、参加者全員で内容を共有し、コミュニケーションのきっかけにすることもできます。
もちろん、必要な情報をまとめておくことで、慌てず効率的に行動できますし、万が一 オフライン環境になった場合でも安心できます。
グループでの行動をスムーズにするためにも「旅のしおり」の役割は大きなものになります。
では「旅のしおり」を作るために、これだけは押さえておきたい内容をご紹介します。どれも大切な項目ですので、抜けのないように原稿を準備しておきましょう。
1)表紙
旅行のタイトルはもちろん、大まかな日程やグループ名などを入れておきましょう。
背景には旅行のテーマに沿った写真やイラストなどをあしらうと、より旅行に対するイメージを深めることができます。
2)スケジュール
日付ごとの行程表や交通手段と所要時間は、欠かせない大切な情報です。
主な観光スポットや宿泊先情報なども忘れないようにしましょう。
3)詳細情報
集合場所や時間、持ち物リスト、旅行代理店が入っている場合は予約番号や連絡先の電話番号、緊急連絡先があると安心です。
4)目的地に関する情報
観光地について説明する時には、営業時間や入場料、アクセス、おすすめポイントなどを盛り込んでおきましょう。
どうせ「旅のしおり」を作るなら、便利で役立つだけでなく、ユニークなアイデアで彩りたいものです。
例えば、目的地の伝統的な文様をデザインに取り入れたり、地域の特産品をモチーフにした装飾を施すことで、出発前から旅行への意欲を掻き立てることができます。
また、文章の面でも方言など地域性あふれる表現を織り交ぜるのもいいでしょう。

その他にも、旅の思い出や感想や印象、食べたものの記録ができるスペースを設けたり、グループ独自のスタンプラリーを企画してはいかがでしょうか?
スタンプを準備するのは大変ですから、写真を貼るというのもいいかもしれません。
また、目的地への理解を深めるために、ご当地クイズなどを盛り込むのも1つのアイデアです。
さらに「インタラクティブな」というのは少々大袈裟ですが、QRコードを活用することで、訪問先や宿泊施設の公式サイトへ誘導することも効果的です。
これによって、情報量をある程度抑えることができ、「旅のしおり」を、より要点を絞った内容にすることに繋がります(ページ数も減らすことができますので、コスト面でも有効です)。
「旅のしおり」は、旅行が終わってからもさまざまな形で活用できる貴重なアイテムです。
しおりに書き込まれた、訪れた場所の印象やご当地グルメの感想、旅先での予想外の出会いや同行者との会話などを一冊のアルバムにまとめて、参加者同士で思い出を共有してみてはいかがでしょうか?
手元に残った切符やチケット、ショップカードなども、アルバムづくりの際にはきっと役立つはずです。
そういった観点からも、「旅のしおり」にはある程度長期の保存に耐え得る製本方法が良いでしょう。
コスト面でだけで言えば、積み重ねた紙をホチキスで留める「平綴じ」という方法もあるのですが、耐久性は劣りますので、冊子印刷ドットコムでは「中綴じ」製本をおすすめします。
これは、2つ折りにした紙の折目の部分を針金で留めるもので、週刊誌などでも用いられています。
さらに、冊子印刷ドットコムでは電子ブックの作成も承っておりますので、こちらもぜひご相談ください。
「旅のしおり」は単なる情報共有ツールではありません。出発前から旅の期待感を高め、帰宅後も思い出として残る大切なアイテムです。
まずは目的を明確にし、実用性を確保しつつ思い出としての価値を高める工夫をしていきましょう。
そして、何より制作に関わるメンバーが「旅のしおり」を作る過程を楽しむことが大切です。
旅行計画の立案と同時に、旅行前から素敵な思い出作りが始まるわけです。
ぜひ、今回ご紹介したポイントを参考に、特別な「旅のしおり」を作ってください。
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