平綴じ製本の魅力を再発見！
冊子づくりにおいて、内容はもちろんのこと、その仕上がりも重要な要素となります。
製本方法の選択は、ターゲットである読者の印象や使い勝手に大きな影響を与えるのです
今回は、さまざまな製本方法の中でも特に汎用性が高く、多くの場面で活用されている「平綴じ製本」に焦点を当てていきます。
平綴じ製本は、シンプルでありながら多くの利点を持っていますので、幅広い印刷物で目にする機会が多いのではないでしょうか。
平綴じ製本にはどのような特徴や利点があって、具体的な活用方法があるのか、皆さんと一緒に探っていきましょう。 平綴じ製本とは、印刷された用紙を重ね、用紙の端から5mm程度の部分をステープル（ホチキス）で綴じる製本方法です。
具体的には
�＾�刷：必要なページを印刷します。
�⊇言僉�複数の用紙を正しいページ順になるように重ねます。
�Ｄ屬検Ы鼎佑人兒罎髻▲好董璽廛蕁次淵曠船�ス）で綴じます。
�っ悩曄�必要があれば、綴じた冊子の三方（上、下、小口）を裁断します。
この製本方法は、比較的少ないページ数の冊子に適しており（理由は後ほどご説明します）、簡単かつ迅速、つまり低コストで製作できるという特徴を備えています。
平綴じ製本のメリットとして、主に次のような点が挙げられます。
1）コスト効率が高い
製本プロセスがシンプルで、特殊な設備を必要としないため、製作コストを抑えることができます。このため、小ロットの印刷物でも経済的に製作可能となるわけです。
2）製作時間が短い
製本プロセスが比較的簡素なため、短納期での製作が可能です。納期に余裕のない印刷物や頻繁に更新が必要な資料づくりに向いている製本方法ということが言えます。
4）軽量でコンパクト
背表紙がなく、表紙・裏表紙も本文と共通の用紙を使用することが基本となるため、冊子全体が軽量になります。持ち運びやポスティングを前提とした冊子に最適な製本方法です。
5）ページ単位に縛りがない
最小で2枚（4ページ）分の用紙があれば製作可能です。中綴じ印刷のような4ページ単位という縛りもないので用紙を奇数にすることもできます。
5）環境負荷が低い
接着剤など製本する際に使用される材料が少なく、仕上がりもリサイクルしやすい構造となります。
これに対して、平綴じ製本には避けることが難しいデメリットもありますので、知っておいてください。
1）ページ数の制限
厚みのある冊子の場合、ホチキスで止めることによって歪みが生じ、用紙の中央部分が飛び出すことがあります。多ページの冊子づくりには無線綴じ（くるみ綴じ）などの製本方法をご検討ください。
2）耐久性の問題
平綴じ製本の場合、ホチキスで綴じた部分が頻繁な使用や時間の経過とともに緩んだり、周辺の用紙に傷みが生じる可能性があります。このため、長期保存や頻繁な参照が必要な資料に最適な製本方法とはならないのが現実です。
3）背表紙への印刷不可
構造上、背表紙を作ることができませんので、無線綴じ（くるみ綴じ）冊子のように背表紙にタイトルなどの情報を印刷することができません。書棚に並べた場合、タイトルが見えないために検索性が劣るということが言えます。
4）冊子サイズの制限
非常に大きなサイズの冊子を作ろうとすると、構造上、歪みや反りなどが生じやすくなります。
平綴じ製本と中綴じ製本は、ホチキスを使って綴るという点で非常に似ていますが、いくつかの重要な違いがあります。
1）綴じ位置
平綴じ＝冊子の背から5mm程度の部分でホチキス留めする
中綴じ＝見開きした用紙の中央でホチキス留めする
2）開き方
平綴じ＝完全に見開くことはできない
中綴じ＝中央ページは見開きにできるが、それ以外はやや開きにくい場合がある
3）デザインの自由度
平綴じ＝レイアウトやデザインする際に、ホチキス留めした部分を考慮に入れる必要がある
中綴じ＝見開きページを活用したデザインが可能
以上のようなメリット／デメリット、中綴じ製本との違いを理解して、冊子の目的や内容、予算や納期など多くの要因を考慮して製本方法を選択しましょう。
製本方法それぞれの特徴を理解し、冊子の目的に最も適した方法を選ぶことが大切です。
お客様が製本方法に迷ってしまった場合は、冊子印刷ドットコムにお気軽にお問い合わせください。
経験豊かなスタッフが、効果的で魅力的な冊子づくりのお手伝いをいたします。
それでは、平綴じ製本が活用できるのはどんな印刷物なのでしょうか？ここではいくつかの具体例をご紹介します。
1）簡易なカタログ・パンフレット
軽量で持ち運びやすいため、展示会や店頭での配布に適しています。
2）雑誌・フリーペーパー
短納期での納品が可能なため、スケジュールがタイトになりがちな発行物に適しています。
コスト効率が高く、広告収入主体の無料配布物も負担が低く発行できます。
3）イベントプログラム
スポーツイベントや学内イベントなどのプログラムとして最適です。短期間で大量製作できるので、変更が発生しやすくギリギリのスケジュールで動かさざるを得ない、イベントプログラムで多く用いられています。
4）教育・トレーニング資料
学習教材や職場での技能研修資料として活用できます。書き込みや携帯もしやすく、必要な時にすぐに参照することができます。
5）会議資料・プレゼンテーション資料
短納期での製作が可能な平綴じ製本は、会議や学会発表などの資料として多くの現場で活用されています。コスト効率が高いため、大量配布が必要となっても費用負担を抑えることができます。
ここまでご紹介してきました通り、平綴じ製本は、特に短納期での製作や小ロット印刷に適しています。一方で、ページ数の制限や耐久性の問題など、考慮すべき点もあります。これらのデメリットを理解し、適切に対応することで、平綴じ製本の利点を最大限に活かしていきましょう。
印刷物の目的や用途、予算、納期などを総合的に考慮しても、平綴じ製本が最適な選択肢かどうか迷ってしまうこともあると思います。そんなときは、ぜひ冊子印刷ドットコムにお問い合わせください。数々の製本方法を熟知し、お客様にお喜びいただいてきた経験をもとに、ご満足いただけるご提案をいたします。どんな些細なことでも、冊子印刷ドットコムにお気兼ねなくご相談ください！
