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オンデマンド印刷は少部数冊子の強い味方!

オンデマンド


野球チームの会報やアルバム、地域のグループで開催した旅行のアルバム、小さなギャラリーで行う作品展の図録など、1〜100冊程度の冊子をつくる機会って意外とたくさんあるんです。
ただ、こういった場合にネックとなるのが予算と最低発行部数。
「見積もりを取ってみたら、想像以上に金額が高かった」「いつもの印刷会社にお願いしようとしたら、部数で断られた」そんな経験をお持ちの方も多いと思います。


そんな時にぜひご利用いただきたいのが、冊子印刷ドットコムの「オンデマンド印刷」です。「オンデマンド印刷って何?オフセット印刷とはどう違うの?」と思われた皆さんのために、今回はオンデマンド印刷の特徴やメリットをはじめ、デメリットや注意すべき点も含めて詳しくご紹介いたします。
オンデマンド印刷との違いもご説明いたしますので、ご希望の印刷物に適した印刷方法を選択できるようになりましょう。 印刷の種類には大きく分けて2つものがあります。1つがおなじみの「オフセット印刷」、そしてもう1つが今回のテーマ「オンデマンド印刷」です。


まずオフセット印刷ですが、こちらが一般に「商業印刷」と呼ばれているものです。オフセット印刷は、平版印刷方式の一種で、印刷用の版には、インキが付着する画線部と付着しない非画線部を化学的に形成した金属板が使われます。
カラー印刷の場合はこの版がCMYKの4色分必要となります。
この版からインキをゴム製のブランケットに転写し、さらにブランケットから印刷用紙にインキを転写することで印刷が行われます。


このような間接的な転写方式により、高解像度で美しい印刷物を大量かつスピーディーに作ることができます。他の印刷方式と比べ、コストと生産効率の面でも優れているため、現在では多くの商業印刷物がオフセット印刷で製造されています。


これに対しオンデマンド印刷はデジタル印刷技術を活用した印刷方式となります。
電子写真方式やインクジェット方式などの高速デジタル印刷機が使われます。
一般的には、レーザープリンターと同様の原理に基づく電子写真方式が利用されています。
これは、レーザーを用いて静電気を発生させたドラム上に画像を描き、そこにトナーを定着させた後、紙に転写してプリントを行う印刷方法です。
「印刷」という言葉が使われていますが、インクを用いているわけではなく、イメージとしては、いわゆる転写シールを紙の上からこすって転写するイメージの方が近いと言えるでしょう。


「オン・デマンド=必要に応じて」という言葉の通り、必要な量の印刷物を必要なタイミングで作ることができるため、在庫リスクを抑えながら効率的に印刷物を作ることができます。小規模出版物や販促物、事務用印刷物などさまざまな用途で活用されています。


非常に大雑把な区分で申し訳ありませんが、インクを使うか使わないかという点で言えば、家庭にあるインクジェットプリンタとオフィスに置かれているカラー複合機との違いと言ってもいいかもしれません。


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オフセット印刷は大型の印刷機械で行われるため、A0サイズなどの大きな用紙サイズにも対応できます。また、異なるチラシやリーフレットなど複数の商品を同時に1枚の用紙に印刷することで印刷機の稼働率を上げることもでき、多部数になるに従って1部単価を抑えることができます。
さらに、CMYKの4色印刷に加え、金や銀、蛍光、透明などの特色インキを使用することができるので、豊かな色表現が可能になります。


逆に、版の制作に要する時間が必要になりますし、版そのものの作成費用のほかにも、データを製版用に加工する費用、版への焼き付け作業費などの追加コストが発生する可能性があります。また、種類が多く部数が少ない印刷物の場合では、それぞれに版を作成する必要があるため、コストが上昇します。


一方のオンデマンド印刷は、1〜50部あるいは100部といった少部数印刷が可能です。
また、版作成の工程をスキップしてデータを直接読み込んで印刷するため、短納期の商品にも向いています。さらに必要な分だけ印刷できるので、保管や在庫に伴うコストを削減できます。


ただし、オンデマンド印刷では印刷枚数が多くなるほどコストが高額になる傾向があります。また、オフセット印刷と比べると大きな面積の塗りやグラデーション部分にムラが生まれたり、インキのテカリや厚盛りが見られる場合があります。
さらに、折り曲げに弱く、折った部分からトナーが剥がれたり、エンボス用紙では凹部にインキがのりにくいことがあります。


ただ、これはあくまでも過去の話で、昨今の印刷技術の進歩によりオンデマンド印刷のクオリティは向上しています。実際、冊子印刷ドットコムでは多くのお客様の冊子をオンデマンド印刷しており、仕上がりに満足していただいております。


このようにクオリティ面での大きな差がなくなった現在、印刷部数や納期、コストなどの要因を考慮して、最適な印刷方式を選ぶことが求められます。
オンデマンド印刷は、小ロット対応、短納期、在庫コスト削減といったメリットがありますので、用途に合わせてご活用ください。


印刷方法に関する不安やご質問がございましたら、何なりとご相談ください。
無線綴じ(くるみ綴じ)製本や中綴じ製本に長年の実績を持つ、冊子印刷ドットコムの経験豊かなスタッフがお客様を親切丁寧にサポートいたします。
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