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印刷・製本コラム

学生便覧は無線綴じ製本がおすすめです

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学生便覧とは、大学生活を送るうえで重要な情報が詰まった冊子のことです。掲載される主な内容として、大学の理念・方針といった建学の精神、教育理念、学位授与の方針や、入学から履修、卒業に関する規定、単位の計算方法、試験、懲戒などの学則や規程といったルール、学部・学科ごとの教育課程の編成、卒業要件、履修モデル、開講される授業科目の一覧のような教育課程が挙げられます。


このほかにも、図書館や学生相談室、キャリアセンターなどの学内施設の利用方法、奨学金や留学制度などの学生支援制度に関する情報、課外活動やアルバイト、健康管理など学生生活に役立つ情報が収められています。


「学生生活の手引」や「CampusGuide」など、学校によって呼び方はさまざまですが、いずれも学生生活を入学から卒業までサポートするための情報をまとめた冊子であることには変わりありません。


今回は、学生生活に欠かせない「学生便覧」について、制作の際の注意点やおすすめの製本方法など、幅広くご紹介していきます。 「学生便覧」と混同されがちなものに「シラバス」があります。ただし、大学生活で活用する資料としては関連するものの、その内容と役割には次のような違いがあります。


シラバスとは、個々の授業科目の概要や計画を示したもので、各科目の到達目標、毎回の講義内容、成績評価方法、テキスト、参考文献などが記載されています。これは主に履修登録の際に、授業の内容をあらかじめ確認するための重要な資料となります。


学生便覧は大学全体に関する総合的な案内書であるため、それほど詳しい授業情報は掲載されていません。これに対しシラバスは履修する個々の授業の概要を知るための資料となります。それぞれの目的は異なるものの、相互に補完し合うことで本来の役割を果たすことができる、重要な資料であると言えます。


一般的に学生便覧は学生便覧は、大学の教務課や学生支援課などの事務局が中心となって企画・編集されます。具体的な編集プロセスとしては、次のような流れになります。


1) 企画・編集体制の決定
事務局内に編集担当者や編集委員会を設置し、全体の方針や編集スケジュールを決めます。


2)記載内容の収集
学則・規程、教育課程、施設案内などの項目について、関連する部署から原稿となる最新の情報を収集します。


3)原稿の編集
集められた情報をもとに、事務局側はあらためて文章としてまとめたり、加筆・修正を行います。


4)校正・校閲
事実関係や表記のチェック、構成の確認など慎重に校正・校閲を行います。


5)印刷・製本
印刷会社に印刷を依頼します。できあがった冊子が納品されます。


6)配布・公開
入学生や在学生に配布します。近年ではWebでの公開、あるいはPDFデータによる配布も多くなってきています。


このように、事務局があらゆる部署から情報を集め、編集・発行のプロセスを統括しますが、必要に応じて教員や学生の意見も反映させるなど、大学全体で作り上げる意識を持っていくことも大切です。


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学生便覧を制作する際には、正確性の確保や情報の鮮度はもちろん、増加傾向のある外国人学生への対応も必要になっています。


まず、自校の学生の構成を反映し、主要な言語(英語、スペイン語、中国語、韓国語など)への翻訳版を用意しましょう。また、宗教や食習慣など文化の違いに対する配慮も必要です。留学生向けの奨学金や住居の情報、医療サポートや日本語補習プログラムなど、留学生に特化したサポート情報を掲載するといいでしょう。この際、学内の外国人学生組織や留学生支援団体などと連携し、意見や要望を聞き取るというのも一つの方法です。


また、言葉の壁を低くするため、写真やイラストを多用するなど、視覚的な分かりやすさを重視したデザインやレイアウトを心がけ、日本人学生と同様に外国人学生が円滑に学生生活をスタートできるよう、ユニバーサルな便覧を作成することが求められています。


このように、学生便覧には 記載すべき情報量が多く、多ページの冊子となりがちな傾向があります。このため、近年では冊子とWebを組み合わせたハイブリッド形式の学生便覧を作成する学校も増えています。冊子では概要を、Webでは詳細な情報を補うなどの工夫が見られています。また、冊子の部数を減らしPDFでの配布にシフトする学校もあるようです。


冊子印刷ドットコムは電子ブックの制作も承っておりますので、印刷コストや保管場所の確保にお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。そのほかにも、フルカラー印刷から2色印刷へ体裁を変更するというコスト削減策もあります。コストを抑えながらも読みやすさを最低限確保できる印刷方法としてご検討ください。


学生便覧のような多ページの冊子におすすめの製本方法が、糸や針金を使わないで、本の背を糊で固めて綴じる「無線綴じ(くるみ綴じ)」です。ます。無線綴じ(くるみ綴じ)は
比較的上部な製本方法で長期保存にも向いており、背に文字(背文字)を入れることができますので、しっかりとした本の印象になり、並べた時にも探しやすく仕上がります。


安全で充実した学生生活に欠かせない学生便覧の印刷は、多ページの冊子印刷の経験が豊富な冊子印刷ドットコムにぜひお任せください!

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