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印刷・製本コラム

手書きの原稿でも大丈夫?

手書き1


最近ではオンデマンド印刷が主流となっていますから、「印刷原稿はデジタルデータでオンライン入稿しなきゃ……」と思い込みがちですが、実は手書き原稿でもちゃんと印刷を依頼することができるんです。


冊子印刷ドットコムでもアナログ原稿用の高性能スキャナーを準備して、紙の手書き原稿をデジタルデータに変換しています。パソコンが苦手な方、古い原稿をデジタル化する手段をお持ちでない方、デジタル印刷の知識に自信のない方でもご安心ください。 特に、卒園アルバムや卒業文集など、手作りのテイストを印刷で再現したいというご要望をお持ちのお客様からは好評をいただいております。


ただし、想像通りの仕上がりにするためには、いくつかの注意点があります。


まず、手書きだからといって全てが自由というわけではありません。最終的には決まったサイズの用紙に印刷するわけですから、あまりにも天地(左右)に余白がある、用紙に対して絵柄のセンターがずれているなどの原稿では、仕上がった冊子の見た目のバランスが悪くなってしまいます。


必ずしも冊子の仕上がりサイズ通りの原稿である必要はありませんが、A版、B版の縦横比率に則った原稿であればベストです。また、くるみ綴じ製本にするのでしたら、綴じてある側を完全に見開くことができませんので、綴じ側ギリギリに配置した絵や文字は欠けてしまう(見えなくなってしまう)ことがあります。特に各家庭やクラスごとに原稿を作ることが多くなる卒園・卒業アルバムの場合、この辺りのルールが守られないケースがありますので、ご注意ください。



手書き2



次に、背景色をどうするのか事前に打ち合わせをしておくことをおすすめします。基本的にお預かりした原稿をそのままスキャニングしますので、色紙を使っている場合はその紙色=背景色となります。


例えば、一昔前は学校のプリントといえば「わら半紙」と呼ばれる模造紙が使われていましたが、特に狙いがないのであれば原稿作成には避けた方がいいと思います。これらの薄手の紙は、スキャニングした際に紙自体の色味に影響を受け、ページ全体がグレーに寄った仕上がりになりがちです。冊子印刷ドットコムでは、スキャニングしたデータを適宜色補正しておりますが、写真や文字領域も影響を受けるため、思ったような仕上がりに近づけることが難しくなるケースもあります。


また、凸凹や粒状感など素材感のある用紙をお使いの場合、印刷物ではその手触りを再現することはできません。「紙そのものをカメラで撮影した状態」をイメージしていただくと分かりやすいかと思います。


加えて、用紙自体の凹凸が激しいものは不要な陰が発生することがあります。原稿作成から入稿までの取り扱いにも注意をしてください。折り目やシワ、傷などもそのまま原稿に反映されてしまうからです。逆に、マスキングテープなどを使って意図的に見た目の凹凸感を演出するということも可能です。


特にやってしまいがちなのが、写真などの貼り付けに使った液体糊が完全に乾き切る前に提出をしてしまい、いざスキャニングをしようとしたら原稿を取り出すことができなくなっているというケースです。原稿同士のくっつきやゴミの混入などを防ぐためにも、しっかりと乾燥させてからの入稿をお願いします。これは、マーカーや絵の具なども同様です。ラメ入りの絵の具や糊などでは、後からの補修が上手くいかないことがありますのでご注意ください。


楽しい思い出を集めたアルバムなら、写真や手書き文字、シールやステッカーなど、様々な素材でコラージュしたくなるものです。しかし、平面でない原稿は再現性が低くなってしまうことがあります。


スキャナーはその構造上、原稿に光を当てて反射したものをセンサーで読み取っていくことになります。ですから立体物には影が生まれてしまいますし、そこで生じた影が文字などに重なって読みにくくなってしまうことがあるのです。


また、ガラス面に密着した状態の原稿を読み取ることが前提となっているため、厚みがあるほどピンボケのように見えてしまうこともあります。コラージュを作りたいのでしたら、なるべく薄手の用紙を使うことをおすすめします。



手書き3




最後に、原稿作成時の筆記具の選び方にもご注意ください。硬い鉛筆で書かれた細い線や細かい文字、薄く塗られた色鉛筆、かすれ気味のサインペンは避けましょう。この中でも特に蛍光イエローのマーカー、これはほとんど見えなくなりますのでNGです。また、ラメ感や金銀マーカーのメタリック感も再現性が低くなります。


「できるだけ太く」「できるだけ濃く」、これが失敗のないポイントです。


ここまで注意書きが並んでしまうと「やっぱり手書き原稿って無理なんじゃ……」と思ってしまうかもしれませんね。でも、デジタルデータと手書きの併用、影が出ることを逆手にしたデザイン上の工夫などで、より魅力的な冊子を作ることも可能です。


「大切な思い出だからこそ、温もりのあるものにしたい」、そんなお客様のご希望に沿えるよう、経験豊富なスタッフがいつでもご相談に応じます。どんな些細なことでも何なりと冊子印刷ドットコムまでお気軽にお問い合わせください!

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