知っておきたい紙のこと� 淵魁璽隼罎肇泪奪肇魁璽隼罅�
身の回りにある多くの紙製品を手にとってみてください。実に多くの種類があると思いませんか？厚さや色はもちろん、その手触りまで数えきれないほどのバリエーションがある紙ですが、その性質を知ることで、作り手の意図をもっと正確に、そして魅力的に伝えることができるのです。
今回のその中でも代表格と言える、「コート紙」と「マットコート紙」について、それぞれの特徴やメリット・デメリット、適した使用法などをご紹介していきます。
製造方法
まず、それぞれの製造方法ですが、どちらもベースとなる紙に微粒子をコーティングし、加熱や加圧を施すこと製造されたものです。そのコーティングの程度で光沢の差が生まれ、コート紙とマットコート紙に分類されます。
言葉のイメージの通り、コート紙は光沢を持つ滑らかな表面を、マットコート紙は光の反射を抑えた、滑らかでマットな質感を持つ表面を持つのが特徴です。ちなみに、コート紙のコーティングをさらに増したものを「アート紙」と呼びます。
また、コート紙やアート紙は「塗工紙」、マットコート紙は「微塗工紙」に分類されます。
特徴・メリット・デメリット
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ひと言で表現するなら「ツルツル」、これが最も分かりやすいイメージではないでしょうか。紙の表面に光沢があって滑らかなため、写真やイラストの色がきれいに印刷できますし、インクの乾きも早いため、納期がやや短くなります。また、比較的低コストで、ページ数や部数が多い印刷物で好まれる傾向があります。
ただ、その光沢を持った表面のために筆記性に劣り、ボールペンや鉛筆などで書き込む必要がある印刷物には不向きだといえます。筆記を前提としたノートやメモ帳などを作る際には上質紙を選ぶとよいでしょう。
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こちらは、ひと言で言うと「しっとり」でしょうか。コート紙よりも抑えられた光沢が、落ち着いた雰囲気や印象を醸し出します。彩度が高く発色の鮮やかな仕上がりになりますが、外光の反射が抑えられているので、小さな文字でも読みやすいのも特徴です。コスト面では、コート紙同様に比較的安価に抑えることができます。
ただし、インクの乾燥にやや時間が必要で、これを怠ると裏写りにつながることがありますから、納期については事前に確認しておくと安心です。
主な用途
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コート紙は色の再現性が高く、カラー印刷で写真やイラストを主役に置きたい印刷物に向いています。ご家庭でコピー用紙などに一般的なインクジェットプリンターを使って印刷した時に、「何だか色が沈んじゃった……」という印象を持った経験のある方も多いのではないでしょうか。コート紙は表面のコーティングがインクを受け止めるので、そういう心配がありません。ですから、「写真用」として売られている市販のプリンタ用紙には、同様のコーティングが施されているわけです。
コート紙は最も広く用いられている用紙の1つですから、幅広い用途があります。思いつくままにざっと挙げてみると
* チラシ（フライヤー）
* パンフレット（カタログ）
* 冊子（主に表紙）
* 写真集やポスター、広告
* カラフルなイラストやグラフィックを含むパンフレット
* 飲食店のメニュー
などがあります。
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コート紙と同様、色の再現性が自慢のマットコート紙ですが、コート紙の時に「ギラギラ」と感じてしまう主張のある光沢に比べ、ナチュラルなイメージの印刷物にに仕上げることができます。その手触りの良さもあって、高級感や高品質を謳う目的で使用されるケースが多い用紙です。
主な用途としては
* チラシ（フライヤー）
* パンフレット（カタログ）
* 会社案内
* 冊子（主に本文）
* レポートや論文
* プレゼンテーション資料
* モノクロを中心とした写真集
* 結婚式やパーティーの招待状やプログラム
などが挙げられます。
用紙選びに悩んだらご相談ください
いかがでしたか？
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といった感じでしょうか。ここまでご紹介したように、どちらの用紙もその製造法や特徴、価格に大きな違いはありません。あえて違いを挙げるとすれば、手触りや質感ぐらいのものだと思います。
ですから、最終的には「お好みでお選びください」ということになってしまうのですが、「読みやすさ」という点においてはマットコート紙に軍配が上がると言えるかもしれません。特にカタログデータなど、多めの情報量を盛り込むことが必要で、細かい文字を正確に伝えたいということであれば、光の反射が少なく、目にかかる負担も軽減されるマットコート紙をおすすめします。ただし、先ほどもご説明した通り、マットコート紙はインクの乾燥が比較的遅いという面がありますので、余裕を持った納期設定ができると安心です。
逆に、写真やイラストが主役で、ビジュアル的なインパクトが必要ということであれば、コート紙の方が有利だと言えます。新商品の写真をガツンとアピールしたい、風光明媚な景色を強調したいという狙いをお持ちの方にはピッタリです。
私たちは豊富な経験と知識をもとに、お客様の要望に応じた最適な用紙選びをお手伝いいたします。ぜひお気軽にご相談ください。
