リング製本が人気の理由は?リング製本のメリットデメリット

リング製本というのは見た目もとてもおしゃれですし、使い勝手の良い製本方法です。
見た目も使いやすさも良いので、プレゼンの資料に用いたり、会議の資料にも用いたりと様々な場面で活躍します。
もちろん、このような会議やプレゼンの資料だけではなく、カレンダーを作る時にもリング製本はとても適しています。
では、そもそもこのリング製本がどのような製本方法なのかご紹介していきたいと思います。
リング製本って?
リング製本というのは、本文のノド部分に穴を開けます。
そして、そこにリング状の針金を通して綴る製本方法になります。
中綴じ、無線綴じとは異なり、ページがそれぞれ独立しています。
そのため、容易にページを切り離すことができるので、ノート、メモ帳としても使用しやすいです。
リング製本のメリットはいくつかあります。
まず、360度回せるということです。
ページを360度回せるというのは、つまりページごとに裏側にまわして重ねられます。
1ページ分の幅でコンパクトにたためます。
メモ帳、ハンドブックなどにも適していますよね。
また、見開きがしっかりと180度開きます。
見開きが180度開きますので、絵や写真など見開きのデザインを重視しているような場合にはそのデザインをよりきれいに見せることが可能です。
もちろん、紙の端ぎりぎりまで文字を入れても読めます。
180度開くだけではなく、手で押さえていなくても開いたままの状態を維持できます。
しっかりと手で押さえておかないと、冊子は閉じてしまうものですが、リング製本で作った冊子の場合には閉じません。
開いたままの状態で読めるというのは、とても大きなメリットだといえます。
ただ、リング製本にもデメリットがあります。
それは、コストが若干高くなることです。
中綴じなどに比べると、コストがかかりますのでたくさんの冊子を作る場合には負担が大きくなります。
中綴じ製本も見開きのデザインに強い綴じ方ですので、コスト面を考えるとリング製本と同程度の冊子を作ることも可能です。

中綴じ製本って?
中とじ製本は、二つ折りにした用紙の中央部分をホッチキスで綴じます。
ページの見開きの良さは、中綴じ製本のとても大きな魅力の1つです。
綴じた部分のギリギリまでページをしっかりと広げられますし、中央部分は完全に見開きの状態にできます。
見開きに写真があるデザインにおいても、写真の全体像をしっかりと崩さずに見ることができますよ。
また、少ないページ数であっても製本可能です。
中綴じ製本は表紙をあわせて8ページ以上であれば作ることができます。
小冊子にも適しています。
商品カタログ、パンフレットなどに用いられることが多いです。
ページ数が少なく、デザイン性が高い冊子に中綴は的しています。
そしてコストを抑えることができます。
少ない工程での製本となりますので、コストを最小限に抑えることができ、大量に製本する場合にはおすすめです。
ページ数の少ない商品カタログなどの場合、相当な数の冊子を作ることになりますので、そうなるとコスト面が気になりますよね。
中綴じならコストを抑えられるので最適です。
ただ、中とじにもデメリットはあります。
中綴じ製本は、二つ折りにした紙を綴じますので、4ページ単位で製本します。
中綴じ製本は4ページ単位でなければ製本できないので、ページ数の制限が出てしまいます。
もしも4の倍数で製本していたものの、急遽1ページ追加したい!!となっても1ページだけ増やせば良いのではなく4ページ分追加しなければならなくなるので、その分内容も変えていかなければなりません。
もちろん、内容まで追加しなくても、白紙を使うというのもアリですが、やはりあまり見た目の良いものではありません。
また、ページ数の多い冊子には適していません。
ホッチキスだけを使って綴じていますので、ページ数が多いとしっかりと綴ることができません。
強度に問題がでてきますので、ページ数が多いものの場合には無線綴じなどを用いた製本の方がおすすめです。
無理をしてページ数の多い冊子に中綴じを使用してしまうと、ページが抜け落ちてしまいます。
また、ズレてしまうこともあります。
二つ折りにしていますので、ズレが生じてしまうのは仕方のないことですが、やはり見栄えの良いものではありません。
ページのサイズはすべて同じで、紙を重ねているのですから中央に行けば行くほどページがはみ出してしまいます。
ページ数が多ければ多いほど、このズレは生じやすくなりますので、ご注意ください。
中綴じは無線綴じのように背表紙がありません。
背表紙がないということは、本棚に並べるとどこに探している冊子があるのかすぐに見つけられません。
一度手にとって、表紙を見てからでないとなんの冊子なのかを把握できません。
このようにリング製本にも中綴にもメリットもあればデメリットもあります。
メリット、デメリットを考慮したうえで作りたい冊子にリング製本が最適なのであれば、ぜひリング製本を試してみてはどうでしょうか。