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印刷・製本コラム

冊子の表紙・背表紙作りのコツ

冊子を作成するときに絶対に忘れてはならないのが表紙のデザインです。
表紙というのはやはりその冊子やカタログの顔となるものです。
自分でデザインする場合はもちろんですが、デザイナーに対してデザインのイメージを伝える時には表紙のデザインはかなり悩むところだと思います。
そこで表紙に必要なものについていくつか分かりやすく説明していきたいと思います。

そのカタログは誰に向けて作るものなのか


まず何よりも欠かすことができないのは、その雑誌やカタログが誰に向けて作るものなのかです。
次にどのように見られたいと思っているのかこの二つについてしっかりと確認しておく必要があります。

この二つをまず最初にしっかりと設定していれば、表紙作りもスムーズに進めることができます。
冊子作りをしていると、あれも良いのではないかこれも良いのではないかとだんだんと軸がぶれてきてしまうものです。
アイデアがまとまった時にはすでに様々な情報が入り混じって、分かりにくい表紙が出来上がってしまうこともありますので軸をしっかりと立てておくことが重要になるのです。

業者に依頼をする場合にも、まずはヒアリング、競合調査といったものを行ったうえでコンセプトを明確にしていくいことから始められます。
お客様が持っているイメージやなどを考慮したうえで、それ以上にインパクトの強いものにするのか、それとも少しインパクトを抑えるのかなど決めていくのです。

一瞬で伝えたいことを伝えるためのコツ


同人誌などの冊子であれば別ですが、パンフレットなどの場合にはどのようなことが書かれているのか、何を伝えたいのかということを短時間でできるだけ明確に伝える必要があります。
特技カタログは何よりもカタログを開いてもらわなければ何の意味もありません。

表紙を見ただけで見る気がなくなってしまうようなカタログでは、意味がありません。
そのためできるだけ短時間でどのようなカタログなのか、ユーザーに対してどのようなメリットのある情報が含まれているのか、ということを伝えなければなりません。

カタログを作成する上でよく陥りがちなのが、伝えたいことをあまりにも盛り込みすぎたために本当に伝えたいことを伝えることができないということです。
例えば家電品の販売する時のカタログを作るとすると、そのカタログだけを読んでいるのかといえばそうではありません。
同じような品物のカタログを複数手にしている可能性があるのです。

そうなってしまうと紙面が散漫になることによって結局何を伝えたいのかがわからなくなってしまいます。
そのため何を一番最初に伝えたいと思っているのか、何をどれだけ強くアピールしたいのかということをシンプルに表現することが極めて重要になるのです。

また同じようにカタログを見た瞬間にどれだけ強い印象を与えられるのかも重要なポイントです。
カタログがすぐに使われなかったとしても、一瞬で印象を残して後々手に取ってもらうことができるのであれば、カタログとしての役割は果たしています。
印象に残すためには一般的なカタログとは異なるサイズのカタログにしたり、感触の異なるインクを使用するなど工夫しようと思えば様々な方法があります。

背表紙の文字の大きさにも注目


カタログ冊子を作成する場合には背表紙にも少しだけ重点を置くようにしましょう。
背表紙というのはできるだけコストを抑えたい場合には何も記載しないことがあります。
またページ数の少ない刷新の場合には察しが薄いために背表紙に文字を入れることができないということもあります。
しかし冊子というのは背表紙にタイトルが入ってればそれだけで本棚などかな見つけやすくなります。

そのため背表紙に文字を入れるためにあえてページ数を少し増やすということもあるのです。
上製本のようにハードカバーを使用する場合には30ページ以上の厚さがあれば文字を入れることができます。

無線とじのように薄い場合には40ページはないと文字入れをするのが困難になります。
これらの厚さを満たしていなければ背表紙部分から文字がはみ出ることもあります。
とはいっても推奨している厚さよりも薄い冊子の背表紙に文字を入れたいのであれば、狭い幅の背表紙でも文字を読みやすく、そしてなおかつ見栄えが良くなるように業者が工夫をしてくれることが多いです。

調子はその本の顔となる部分ですが同時に背表紙は本棚などに並べた時に表示よりもより目立つ部分です。
正面からだけではなく背中からも主張することができるそのような冊子であれば手に取ってもらうこともでき多くの方に読まれます。

同人誌の背表紙はどう作る?


無線綴じの場合表紙のデザインができるのも魅力的な部分ではあります。
同人誌の背表紙にも様々なデザインが使用されています。

例えば表紙絵回り込みタイプです。
背表紙に特別なデザインをあしらうわけではなく表紙が裏表紙まで一貫して同じデザインを施すというものです。
表紙の切れ目を感じさせることなく非常にインパクトがありなおかつ開放感のある雰囲気することができます。

表紙絵回り込みタイプとタイトル記入タイプの合わせ技もあります。
表紙、裏表紙まで一貫したデザインにすると同時に、ワンポイントで同人誌のタイトルを入れます。
背幅が小さい場合でも無理なく文字を入れることができるので本棚に並べるのももちろんOKです。

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