オリジナルの冊子を作成する魅力って?無線綴じは難しいの?

自分でオリジナルの冊子を作成することができたらどれだけ魅力的だろうと思われている方も少なくないのではないでしょうか。
冊子を作成してそれを配布したり販売するというのを趣味にしている人も多いですし、契約書や事業計画書などといったものを作成するという目的で冊子を作る人もまた多いです。
パソコンやプリンターなど最低限のものがあれば手軽に冊子を作ることができます。
ただし冊子を作る時には最低限押さえておきたいポイントがありますので、その点についてはぜひ覚えておいてほしいと思います。 それでは、製本の方法とそのポイントについてご紹介していきます。

冊子作りの前の段階で決めておくべきこと
冊子は手順さえしっかりと覚えておけば手軽に作成できます。
冊子作りをする前の段階でどのようなことを準備、考えておくべきなのかをご紹介します。
まずは製本方法を決定します。
手作りをする時にまず押さえておくべきなのができるだけ簡単な方法でコストを押さえて作成するということです。
コストを抑えて簡単に製本をするということを明確にしておくだけでもどの製本方法で冊子を作るのかがある程度絞られてきます。
コストを抑えて簡単に製本をするということは、中綴じ、無線綴じを用いて冊子を作成するのが理想的です。
無線綴じは製本方法の中でも非常に一般的なもので、本文に使用する用紙をページ順に並べていき、背の部分を専用の接着剤を使用して綴じていきます。
非常にシンプルな製本方法でありなおかつある程度ページ数の多い冊子においても使用することができます。
またページ数が多くても少なくても背表紙を作ることができるので本棚で立てて整理できるというのがとても魅力的であると同時に長期的な保存にも適しています。
書店、図書館といった本棚に並べられている本の多くはこの無線綴じです。
中綴じは本の表紙部分と本文に使う用紙を二つ折りにします。
二つ折りにしたら中央部分をホチキスなどを使用して閉じる方法で数ある製本方法の中でも最も手軽です。
ただし、ページ数の多い冊子には使用できません。
製本方法が決まったら次は仕上がりのサイズを決めていきます。
どのような冊子を作りたいのかによって仕上がりのサイズは異なりますので冊子が実際に完成した時のことをイメージしながら決定するのがおすすめです。
大きなサイズのものであればA4サイズになりますしハンドブックのような小さなサイズのものであればA5サイズ、文庫本のようなサイズであればA6サイズで印刷するのがおすすめになります。
もしも家庭用のプリンターなどで印刷をするのであれば仕上がりをA5サイズに設定するのを忘れないでください。
そして右開きにするのか左開きにするのかを決めます。
冊子は右開きなのか左開きなのかによって作る時のデザインも変わってきますのでとても重要なポイントです。
冊子の種類はもちろんですし構成によっても変わってきます。
イラスト、画像が多くなるのであれば左開きにした方が読みやすいですし一般的です。
作業の順番
原稿の構成が決まったら、構成にしっかりと合うようにページ数を決定していきます。
用紙を選択し原稿を準備していきます。
ページ数は掲載する原稿、画像の数によって決めていきます。
全ページ数は本文プラス表紙をあわせた枚数になります。
そして全てのページ数は4の倍数になるようにしてください。
ページ数、ページの順番が決まったら、ワードやエクセルなどのソフトを使用して原稿を作ります。
原稿はコンビニでの印刷やデータを印刷業者に送る時のためにもPDFにしておくのがおすすめです。
無線綴じの場合には、本文を表紙でくるんでから製本をしますので表紙と本文でデザインは少し異なります。
無線綴じというのは背面に糊付けをしますので中央の綴じる部分は完全には開くことができません。
そのため、綴る部分に文字やイラストなどが配置されないように注意してください。
文字やイラストなどを入れずに空欄にしておきます。
中綴じの場合、見開きのページを重ねてから製本しますのでページ順がわからなくなってしまいがちです。
中央の綴る部分は文字、写真などが隠れてしまいますが、重ねている分外側のページになればなるほど隠れてしまいます。
本文の用紙、ページ数などをしっかりと確認しつつノド部分のデザインを決定していきましょう。
中綴じは背表紙がありませんので本文と同じで見開きの状態になります。
いよいよ印刷です。
上質紙、マットコート紙が使用されることが多いです。
特に上質紙は文字を印刷するのに適していますが、画像は若干にじみが目立つ場合があります。
写真やイラストなどをメインにするのであればマットコート紙がおすすめです。
無線綴じの場合はページ数が多くなる場合が多いので薄い用紙の方が良いですが、中綴じのようにページ数の少ないものは厚みのあるものでも問題ありません。
印刷は家庭用プリンター、コンビニのマルチコピー機でも可能です。
コンビニでは冊子を作れるものもあり、とても便利ですよ。