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印刷・製本コラム

論文の印刷はどう行えば良いの?論文印刷に適した印刷方法は?

論文印刷のように、重要な冊子の印刷においてはただ印刷できれば良いというものではありません。
表紙などにもある程度はこだわりたいですよね。
表紙をどうするのかによって、論文の見た目の印象が驚くほどに大きく違ってきます。

せっかく作成した論文を製本してみると、その見た目があまりにも安っぽく見えてしまうというのは長い時間をかけて作った論文が台無しになってしまいます。
そのような場合には表紙と中の文面を同じ紙で統一させるよりも、中の文面と異なる表紙を利用するのがおすすめです。
見た目からしてもとても高級感のある仕上がりにすることができます。

できるだけ費用を抑えて文集や論文といった冊子を作成したいのであれば、厚みのある上質紙、または様々な色のあるレザックなどの紙を使用して表紙を作るというのがおすすめです。

上製本と箔押し


上製本と箔押しを用いることによって、論文をより良い仕上がりにすることができます。
論文集など冊子ものの製本方法は綴じ方によって簡易製本、並製本、上製本と呼ばれるものに分かれていきます。

簡易製本はホッチキス留め、パンチ穴を使用したものです。
中綴じやくるみ製本の並製本とはまた異なり、上製本は表紙が厚みのあるハードカバー貼り表紙と呼ばれる作りになっていて、見た目の高級感はもちろん本自体の重厚感があるのです。

また、同時に表紙に対して箔押しをすることによって、より良いイメージにすることができます。
長期的に保存する大切な冊子に対して用いられます。

金文字、箔押しというのは金属型の活字文字、もしくは凸版を使用して100度以上にもなる熱、そして圧力によって金箔や銀箔、色箔の文字やロゴマークを布クロス張りのハードカバー等に定着させる特殊加工です。

箔押しによって仕上げた上製本の表紙は上品でとても豪華な仕上がりにすることができます。
箔押し加工は、職人が1枚ずつ手作業で行いますので、デジタル印刷ではなかなか表現できない美しさを実現できます。

箔押しの方法と費用


箔押しには、活字のものと凸版のものとがあります。
10冊程度の少部数なのであれば使用することができる書体や文字の大きさにはある程度の制限が出てしまいます。
しかし活字であれば制限も少なく、なおかつ費用を抑えて箔押しできます。


上製本とハードカバー


上製本によるハードカバー製本というのは、とても丈夫で硬いハードカバーを使用して作る製本になります。
表紙の芯の部分になるボール紙に布、紙を貼り合わせることによって作ります。

とても丈夫で硬さのあるハードカバーを使用して製本することで、耐久性に非常に優れており、長期的な保存に最適です。
長期間読み継がれていくようなものに使用すべきです。
例えば論文や絵本、卒業アルバムなど、長い間大切に保管していきたいものに対して最適なのです。

また、使用するパーツや加工方法の選び方も楽しみの1つです。
ハードカバーの上製本というのは、中綴じなどにおいて作られるソフトカバー製本に比べると製本にかかる工程が複雑です。
時間もかかりますし、制作にかかる費用も高額になります。
しかし、他の製本タイプにはない高級感のある製本を作ることができます。

上製本には表紙の素材や本文に使用する用紙だけではなく、見返し用紙、しおりが必要不可欠になります。
また、補強などに使用する花布など数多くのパーツが使用されているのです。
このようなパーツの種類がどのくらいあるのか、どのくらいの数があるのかということから印刷を依頼する業者を選ぶというのも良いかもしれませんね。


簡易製本やソフトカバー


簡易製本やソフトカバーですが、簡易製本というのは安く印刷できると同時に非常に耐久性にも優れています。
そのため、大量配布の論文を製本するような場合、ハードカバーではなくソフトカバーを使用しての簡易製本を用いるのが良いでしょう。
各学会発表用に大量配布をするとなるとかなり高額な費用がかかってしまいます。
その点、このような簡易製本であればコストを抑えつつ、一定のクオリティの論文製本が可能になります。

上製本のようにハードカバーではないので耐久性という点においてはやはり劣りますが、その分メリットもありますので、どちらを使用するのかは十分に検討したうえで決めてください。
上製本、簡易製本でもなく、くるみ製本ではダメなのかといえばそうではありません。

もちろん、くるみ製本で論文を製本しても良いのですが、その場合にはすぐにボロボロになってしまったり、ページが取れてしまったり、様々なトラブルが起きてしまい、論文を良い状態で、長期間保管することは困難ですので、その点については覚えておいてください。


製本を行う際にはなにを製本するのか、どのくらいの期間保管したいのか、コストはどのくらいかけられるのかを十分に理解しておく必要があります。
そうすることで、最も目的に合った印刷方法、印刷業者選びができるようになります。

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