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印刷・製本コラム

糸かがり綴じの歴史って?和本はいつから作られるようになったの?

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和本というのは、和紙を和綴じにして制作している本をまとめてそう呼びます。
和本というのは様々な形状のものがありますし、仕立ても違ってきます。
代表的なものとしては、四つ目綴じ、折本、巻物、巻子本、判取り帳、などがあります。
本文の折りに関しては、基本的には袋とじと呼ばれており、二つ折りの山を小口側にした仕立てとなっています。
紙の表しか見れない構造になっています。

和綴じにはどんな名称、部位があるの?


糸かがり綴じをはじめ、和綴じはいくつかの部位によって構成されています。
表紙があって、その表紙の題名を書くために使用する短冊のような紙です。
そして天、地、小口、背、かがり糸、かどきれ、見返し、袋とじ、本文紙です。

四つ目綴じは、糸が4本わたっている綴じ方で、最も基本的な形になります。
康煕綴じは、康煕帝が推奨されたものと言われており、康煕字典もこの綴じ方が使用されています。
亀甲綴じは、亀の甲羅のような模様をかたどった特徴的な綴じ方です。
麻の葉とじは、麻の葉の模様になっている綴じ方で、葉脈のように見えます。

和紙っていつから作られているの?


紙の技術が日本に伝わったのは、今からはるか昔のことです。
610年、高句麗の曇徴によって技術がもたらされ、聖徳太子らによってさらに改良されていき、現在の和紙に極めて近いものが作られたといわれています。

和紙は、楮、三椏、雁皮、靭皮といった植物の外側の皮の下にある、外皮よりも柔らかな内皮にある繊維が使用されてきました。
紙を漉き取るために一般的な方法として、流し漉きをしたり、木灰を使用する方法が見いだされました。

植物体の主な成分でもあるリグニンというのは、親水性が高くありません。
そのため、リグニンが紙の中に残ってしまうと、紙を弱くしてしまいます。
それは酸化の原因になってしまうこともあります。

和紙の原料というのはリグニンが元々多くありませんし、リグニンを取り除くために灰を使用してゆっくりと時間をかけて処理しますので、繊維そのものにダメージを与えることもありません。
非常に品質の高い紙を作り出すことができるのです。

靭皮繊維は木材繊維と比較をすると繊維自体がとても長いのが特徴です。
処理についても繊維を傷めないように行う為紙の保存性は和紙がとても良いといわれているのです。
しかし、近年主流となっている和紙は、日本のものではなく外国産のものが使用されていたり、パルプが使用されているもの、さらににじめ止めが行われているなど保存において優れてはいない和紙も多く出回ってきていますので和紙は必ずしも質が良いのかといえば必ずしもそうではなくなってきています。

古い本

本はいつから作られていたの?


日本の本の歴史についてもご紹介していきます。
日本最古の本というのは、聖徳太子直筆ともいわれている法華義疏だと考えられています。
ここから現在身の回りに多くある本が始まったといわれているようです。

奈良時代になると仏教の興隆に伴って写経が頻繁に行われており、平安時代には木版印刷が日本に伝わります。
書写による本づくりもそれまでに比べて頻繁に行われるようになりました。

源氏物語、枕草子といった歴史に残る作品も手書きによって作られています。
本文紙については金銀、色紙によってとても豪華に装飾されており、その上に直接文字をかいて神社に奉納された本もあります。
装丁も当時の工芸技術がすべて注ぎ込まれたような仕上がりになっています。

百万塔陀羅尼からはじまった印刷文化ですが、木版、そして平安時代後期になると印刷技術もより発達したために巻物から折り本や列帖装等のように様々な方式の製本方法が用いられるようになりました。

それまでは文学は貴族によって独占されていたのですが、それが次第に僧侶にひろまり、儒書、漢文、医学書といった色々な翻訳が行われるようになりました。
四つ目とじに見られる袋とじ本が普及し、さらにそこからは室町時代の応仁の乱によって貴族、僧侶が各地方にどんどん分散していき、同時に文化も広がっていったのです。

絵の入った物語として知られるお釈迦草子は国民文学の魁となって、一般大衆へとどんどん浸透していきました。

そこから現在にも残る一寸法師、桃太郎、カチカチ山といったものが江戸時代に子供向けの本として生み出されました。
文禄の役によって挑戦から活字版が持ち込まれ、それが木版印刷からとってかわります。

1590年に西洋印刷が持ち込まれました。
江戸末期になるとオランダ政府から活版印刷機一式がおくられましたが、それは使用されずに明治のはじめに本木昌造らによって和文活字製作が実践され、そこから西洋印刷本が急速に普及されていったのです。

このように、日本の製本の歴史はとても古いですが、中でも昔の本にできるだけ近く、レトロな雰囲気を出したいという場合には、糸かがり綴じをはじめ、和本をつくるというのがおすすめです。
和の雰囲気を出すために糸かがり綴じをはじめ、和本をつくるとなると時間も手間もかかりますが、その結果得られるものはとても

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