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印刷・製本コラム

PUR製本って?PUR製本で冊子の劣化は防げる?

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PUR製本という言葉を聞いたことはありますか?
この製本方法は、簡単にいえば強力な粘着力を持つ接着剤を使用した製本方法です。

PUR製本とは


PUR製本はPURホットメルト接着剤という特殊な接着剤で、この接着剤を使用した製本方法をPUR製本といいます。

接着強度が非常に高いポリウレタン樹脂をベースにしている接着剤であり、建築用パネルであったり、自動車の内装材などのような分野において非常に広く使用されてきました。
この特殊な接着剤が製本用としても使用されるようになったのです。

PURホットメルト接着剤は加熱や溶解をした後に一度冷えて固まります。
そこから空気、そして紙に含まれている水分との間で化学反応を起こします。
この化学変化によって極めて高い強度で固まるのです。

従来の接着剤の中でも強力だといわれてきたEVA系ホットメルト接着剤と比較しても、接着性は極めて高いのです。
接着性が高いためにノド元、つまりページの付け根部分まで大きく開くことができます。
また、簡単には剥がれないので何度も繰り返し冊子を開いても、長持ちする本を作り出すことができます。

また、耐寒、耐熱性、さらには環境対応においても優れていますので、欧州においては幅広く使用されています。


PUR製本のメリット


高い柔軟性がありますので、ページを開きやすいです。
例えば、辞書、図鑑、写真集のように冊子を大きく開くレイアウトの印刷物に対して最適です。

また、柔軟性があります。
柔軟性もありますので、ページ数の多いカタログ等においても、手で押さえながら読む必要はありません。
押さえなくても180度大きく開いてくれます。

このようにPUR製本のメリットは様々あります。
ただし、これはあくまでも接着面における強度、柔軟性に優れているというものです。


PUR製本でもページの劣化は防げない


紙製の販促アイテムというのは様々です。
パンフレット、リーフレットをはじめ、販促アイテムとして冊子を使用することは多いです。
軽くて持ち運びが簡単であり、必要コストを最小限に抑えることができます。
しかし、日差しや紫外線を受けることによって劣化しやすい、というのは間違いありません。
例えば、直射日光のあたる場所にパンフレットやポスターをおいている場合には紙の劣化はどうしても防ぐことができません。
もちろん、このよう紫外線などによる紙の劣化は、たとえPUR製本でも防ぐことは不可能です。


紙が劣化する原因って?


紙が劣化してしまう原因というのは様々ですが、太陽光に直接あたると日焼けをしてしまい変色します。
少しずつ茶色くなります。

買った時には白かった本が少しずつ茶色くなってしまった…
そのような経験があると思います。
日当たりの良い部屋においている本や冊子は変色してしまいます。

紫外線は電磁波の中でも特に強く、紙の色を変えてしまったり、強度を下げるなどといった現象を引き起こす原因になります。

そのほかにも砂埃なども紙の劣化に関係してきますし、温度や湿度が高いと紙の劣化に繋がります。

ぼろぼろ

紙の劣化を防ぐにはどうすれば良い?


冊子や本に使用されている紙の劣化を完全に防ぐことはできません。
しかし、劣化を遅らせることはできます。

紫外線に対しては、まずは光を遮ることがなによりも重要です。
太陽光が入らないようにしたり、冊子自体に紫外線を防ぐためのカバーをつけるのもおすすめです。

屋外に配置しておくパンフレットなどの場合にはサンシェードなどを使用して直射日光があたらないようにしてください。

もちろん紙そのものを加工するというのもおすすめです。
ポスターやチラシ、パンフレットをラミネートフィルム加工をしてみましょう。
ラミネートフィルムも、紫外線カット効率の高いものを使用してみましょう。

紫外線カット効率の高いラミネートフィルムを使用しているものは、太陽光が長時間あたる場所においておくパンフレットなどでも劣化しにくいのが特徴です。
強度も増しますので、長時間の使用においてもしっかりと耐えられるようになります。

このように紙というのは非常に劣化しやすいものです。
しかし、最近では紙にラミネートフィルムなどを使用しなくても、紙自体の劣化を防ぐ加工技術が進んでいます。

そのため、以前と比較すると強度はかなり高くなっています。
また、使用する紙によっても劣化のスピードには違いがあります。
そのため、その冊子をどこで使用するのか、どのような場所で保管するのかを考慮したうえで、使用する紙の種類や加工方法を決めてみてください。

もちろん紙は見た目も大切ですが、どのくらいの耐久性があるのかもとても重要なポイントになります。


このように、PUR製本にすることで、冊子自体の強度は上がります。
何度も何度も読み返すような冊子にはPUR製本がおすすめなのは間違いありません。
しかし、それでも紙自体の劣化を防ぐことはできないので、冊子としての強度、紙の強度も高めていきたいと思うのであれば、PUR製本にすると同時に、使用する紙にもこだわってみてはどうでしょうか。

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