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冊子のレイアウトのポイントは?どうレイアウトするのがベスト?

冊子のレイアウトはある程度自由がききますが、やはり基本的なレイアウトについても押さえておくようにしましょう。

冊子のレイアウトの基本中の基本


本屋などに行くと、小説や雑誌がたくさんあります。
このような小説などを確認してみると、一定のルールによって文字が並べられているのに気づくと想います。

冊子印刷における原稿作りでは、この基本的なルールをしっかりと押さえておくことによって、とても読みやすいものになるのです。
文字中心のものをエディトリアルデザインと呼びます。
小説であったり、学会誌、さらには報告書といった文字を中心としてデザインされているページのことをエディトリアルデザインと呼んでいます。

エディトリアルというのは、編集をするという意味です。
つまり、簡単にいえばあらゆる情報をまとめて、まとめた情報をページ内でどのように配置をするのか、ということを考える作業になります。

エディトリアルデザインは冊子全体の校正を考えつつ、紙面のデザインをより良いものになるように整えていきます。
本文の書体、大きさ、文字の太さなどを揃えていくのはもちろんですが、タイトルの大きさであったり見出しの場所などを考えます。

また、ページ数の表記をどこにするのか、余白はどの程度とるのかなどページ数の多い冊子については全て決まったルールによってデザインされていなければ非常に読みにくくなってしまうのです。

Wordで作る時にはもちろん、どのようなツールで作成したとしても、後々になってフォーマットの変更をするとなるととても面倒で、手間がかかってしまいます。
そのため、基本的なデザインは冊子編集を行う前に決めておくようにすると手間が省けます。

それぞれの部位の呼び方


紙面のそれぞれの部位の名称を確認しておきましょう。
ここで名称を確認しておくことで、レイアウトソフトを使用する場合にも設定しやすいですし、印刷会社に細かい発注をする時にも、注文内容がしっかりと伝わりやすくなります。

まず、紙の方向についてですが、紙の方向は上下とは呼びません。
上下ではなく天地と呼びます。
左右は小口と呼びます。

小口というのは冊子のページ外側部分に出る方を指します。
そしてのどは綴じた方のことを指します。

ページのレイアウトは基本的に見開きとして考えますので、右ページの場合であれば右が小口になります。
そして左ページであれば左側が小口となるのです。

段を意識すること


冊子のレイアウトを考える時に意識すべきなのが段です。
小説などは一段のものが多いのですが、雑誌などの場合には2段以上になることが多いです。
文庫本サイズであれば1段でも問題はありませんが、A5やA4の冊子であるにも関わらず、長々と文字が流れていると、とても読みにくくなってしまうのです。
段はページごとに増やしたり減らしたりするのもアリですが、基本的なスタイルについては決めておくようにしてください。

綴じ方の基本


縦書きの場合には右綴じになりますし、横書きであれば左綴じになります。
横書きは左から右へと読み進めていきますので左綴じの方が読みやすいのです。
縦書きは右から左へと読み進めていきますのでページの進行方向が右になりますので左綴じが読みやすくなります。

ただ、雑誌などによっては横書きのレイアウトになっていたり、縦書きになっていたりと様々です。
横書きは文字の流れが左から右であっても、行の流れはことなる方向になることもあります。1つのページで全ての情報が簡潔しているのであれば問題ない、ということもあります。

横書きと縦書きが混ざり合っている原稿の場合には右綴じが採用されることが多いです。


マージンの重要性


ページ内における余白のことをマージンと呼びます。
A4の冊子であれば四方の余白は20ミリほどあればきれいなレイアウトになります。
四方とも同じマージンで作成するのが一般的なのですが、ページ数の多い書籍の場合にはのどが隠れますのでのどのマージンを多めにとっておくとすっきりしてとても読みやすくなります。

マージンで囲まれている本文を配置するスペースのことを版面と呼びます。
それぞれの文章がどのようなタイトルで、作者は誰なのかといった情報を上部に起きます。

この時に版面ギリギリに文字を配置してしまうとマージンがとてもきれいに見えます。
せっかくマージンを設定したとしても、中身がバラバラで余白が目立っていると不規則でまとまりのない印象になってしまいますので注意してください。


忘れてはならないノンブル


ノンブルはそれぞれのページ番号です。
版面の外側にレイアウトされるのが最も一般的です。
ページ番号をしっかりと記載することによって、製本におけるミスも防ぐことができます。

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