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印刷・製本コラム

オフセット印刷ってどんな印刷方法?その歴史は?

インク出し

オフセット印刷というのは書籍を印刷したり、商業印刷など非常に幅広い用途で用いられている印刷方法になります。
オフセット印刷は色の再現性が非常に高いのはもちろん、写真などもきれいに、鮮明に印刷できるというのが特徴です。

オフセット印刷は写真、イラストなどのように発色を重視する印刷物に対して用いられることが多いです。
また、短い時間の中でも同じ印刷物を大量に作り出すことができ、単価も抑えられますので大量印刷に最適です。

オフセット印刷では、印刷をする前に版という原本を作ります。
この工程のことを製板というのですが、それから版にインクを載せてゴムで作られているローラーにインクを転写していきます。

ブランケットから紙に転写すると版のとおりに印刷されていきますし、オフセット印刷機で使用するインクは顔料油性インクですので、水性インクと比較をすると乾きがとても早くなります。

版、ブランケット、そして乾きやすい顔料油性インクを使用することによって、より高い品質を保ちつつたくさんの印刷を行えるというのがオフセット印刷最大の魅力です。

なんでオフセット印刷と呼ばれているの?


オフセット印刷という名前にあるオフセットというのは、OFF SETという意味があります。
これはつまり、版についたインクを一旦ブランケットにうつしてから、印刷用紙に転写するからです。

紙送り

オフセット印刷の歴史は古く、オフセット印刷の元となったのは石版印刷です。
これをリトグラフといいますが、1796年に発明されています。
それまでは、凸版印刷や、凹版印刷といったものがありましたが、それらとは異なり凹凸がまったくない平たい板においての印刷技術というのはとても画期的な発明とされていたのです。
ちなみに、凸版印刷というのは、印刷をする文字、線などといったものを凸にして、凸部に塗られているインクを転写します。

凹版印刷は、凸版印刷の逆で、各線部を版に削り込んでいきます。


オフセット印刷の持つメリットやデメリットは?


オフセット印刷はそれまで一般的だった印刷方法に比べて安く印刷できますし、高品質で印刷できます。
100年以上も前に開発されたオフセット印刷機ですが、現在でも使用されているのにはそれだけの理由があります。

安定した品質で大量の印刷を実現剃るオフセット印刷のメリット、デメリットについてご紹介します。
オフセット印刷の最大のメリットは次のようなものになります。

版を使用しますので、同じ品質の印刷物を何度でも印刷できます。
大量印刷に適していて、印刷費用を最小限に抑えられます。
顔料油性インクを使用していますので、インクの固着性がとても高く、仕上がりも良くなります。

イラストや写真における細かい表現が可能になりますし、使用できる紙の種類もとても豊富です。

次にデメリットです。
製版のコストが高くなりますので、もしも部数が少ないのであれば単価が高くなってしまいます。
製版に時間がかかりますので、オンデマンド印刷などに比べると納期が長くなってしまいます。

印刷物ごとに少しずつ内容を変えたいような場合、その印刷物にはあまり向いていません。
オフセット印刷では、はじめに製版を行うのですが、製板にはコストがかかりますので、少量の印刷物をオフセット印刷で発注するとなると発注量が少なくなればなるほど部数あたりのコストが高くなりますの。


オフセット印刷はオンデマンド印刷とどう違うの?


オフセット印刷では版が必要だったのですが、オンデマンド印刷の場合には版が必要ありませんので、パソコン上にあるデータを直接印刷機に贈って、直接印刷します。
簡単にいえば、家庭用プリンターと同じです。

オンデマンド印刷のオンデマンドというのは、要求があった時や、必要な分を必要なだけ印刷することができますので、部数が少なければ少ないほどコストを抑えられます。
納期も短くなるためにスピーディに印刷できます。
少ない部数をできるだけ早く印刷してほしいという時にはオフセット印刷に比べてオンデマンド印刷の方が良いでしょう。

ただ、オンデマンド印刷は万能ではありません。
オンデマンド印刷は色ムラが出てしまい、小さな文字や線が太めに印刷されてしまったり、イメージをよりリアルに再現したいという方にとっては納得のいかないクオリティになることもあります。

また、デジタル印刷とも違いがあります。
版を必要とするオフセット印刷に比べて、デジタル印刷というのはオンデマンド印刷と同じように版を使わない印刷方法になります。

そもそも、デジタル印刷というのはデジタルデータを紙に印刷する技術をひとくくりにしたもので、オンデマンド印刷も大きなくくりではデジタル印刷だといえます。

このようにオフセット印刷というのは、一度に大量の印刷物を作るのであれば、クオリティも高くとても魅力的な印刷方法です。
しかし、少部数の印刷となるとコストがかかりますのであまりおすすめはできません。

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